The Pan Pacific Information Infrastructure for Building and Urban Environment

PPII-BUE (ビル・都市環境調和環太平洋情報インフラ)

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x What is PPII-BUE?
 

 19953月に、文部省の補助金を頂き日本建築学会、空気調和・衛生工学会ほかの協賛を得、また多数の企業・団体に資金のご協力を得て、環太平洋諸国を中心に国外20人、国内9人の著名な学者・研究者・技術者を招いて「アジア地域の建築・都市環境調和技術に関する環太平洋シンポジウム」 (PAN PACIFIC SYMPOSIUM  on Building and Urban Environmental)を、 中原の主催により名大で開催された。学術講演(ビル環境、都市環境地球環境、省エネルギー)、特別講演(室内環境基準と予測、空調・エネルギーシステム技術の先端、設計・制御の最適化と統合設計、環境とエネルギーの最適管理手法)、パネルディスカッション(環太平洋諸国における環境調和技術の現況と課題、国際協力の現況と課題)を一堂に会して実施した。この会議を契機として楠田玉巳博士がPPII-BUEthe Pan Pacific Information Infrastructure for Building and Urban Environment)の観点を立ち上げられた

 楠田玉巳博士の論文を見る

 楠田玉巳先生は先生は2003年10月13日、ワシントンにおいて交通事故のためにお亡くなりになりました。まことに残念なことです。心からご冥福をお祈りいたします。従いまして先生がお作りになったPPII-BUEのホームページ廃止されました。楠田先生の 在りし日のお写真とIBPSA Newsletterによる弔辞(英文)をお読みください。

x What is PARAC?

 同会議にて、Dr. Steve Y. S. Chen PARACPacific Rim Air Conditioning)の観点を提案された。

→ Dr. Steve Y. S. Chen の論文を見る

 Mr. Chen(陳義雄氏)は少年時代に日本で過ごしたことのある、流暢な日本語を操る卓越した空調技術者であった。中原とは東京AIUビル(大手町)の初期設計案(実施設計は別の事務所が担当した)における設備計画をバージニア州Richmondの設備設計事務所Hankins, Anderson and Monclief* が担当し、その空調設備設計担当者で、日本側では大林組が支援し現地で打合せをしたのに交際が始まった。その後日米両国でそれぞれの訪問時にしばしば会って懇談したほか、数多くの文通を行った。このPRACを提案した1995年のPPSシンポジウムに合わせて開催した日中環境産業交流会議における陳氏の講演を載せる。

→ Chen lecture for China-Japan conference, 1995(中国語)を見る

*この事務所は代替わりしているがWebsiteをみるとHankins and Andersonとして事業規模を拡大し設備設計だけでなく安全保障施設に焦点を当てた活動をしているようである。下記の記述がある。

At Hankins & Anderson, we are focused on the design of secure, mission-critical, specialty facilities. Our willingness and ability to travel to foreign locations, war zones, and areas difficult to access in a timely manner is a differentiator that permeates within our culture.

 中原が名大在職中の19941月に提出したNTT建築総合研究所よりの委託研究「空調設備のエネルギー有効利用技術とその評価方法調査」(研究担当:中原信生・伊藤久寛・丹羽英治・付洛沙・渡辺剛・古川和彦)において、Chen氏に「米国におけるシミュレーション技術の展開と現況調査」を委託して報告を受けた。同調査報告書に載せたこの現況調査資料は膨大であるが、冒頭のまとめの文章は以下の通りである。

→ 米国空調シミュレーション事情調査結果のまとめを見る

 Mr. Chenもまた今世紀に入って病を得て他界されました。 

 

 

 


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