男の食彩

                                        07年度 男の食彩はこちら
    







 秋田の冬の暮らしに欠かせない食べ物に漬物やハタハタ寿司
があります。忙しい暮らしの中でふるさとの味を自分の手でつくっ
てみようと挑戦したのが白菜漬け、タクアン、ハタハタ寿司です。
                                        
 秋が深まり「道の駅」や野菜を扱う店に大量に白菜や干し大根
が並ぶと落ち着きません。せかされるように白菜の漬物を作り、
干し大根も10本、20本と買ってしまいます。友人、知人が持っ
てきてきれたりもします。ハタハタも同様で買ってしまわないと忘
れ物をしたような気分。長い冬を乗り切る生活の知恵として身に
染み込んだDNAかも知れません。
 
 それぞれこれまで何度も漬けてはみましたが「男の料理」とばか
り塩加減がでたらめなためしょっぱかったり、塩が足りず漬からな
かったりと散々でした。タクアンもうまく漬かった年もありましたが、
塩加減が適当なので適不適とバラバラ。ハタハタ寿司にいたって
は一昨年はうまく出来ましたが昨年は段取りが悪く失敗、捨てて
しまう羽目に。そこで今年は一念発起、材料や塩の量もキチンと
計量、レシピ通りに漬け込みました。
                                        
 白菜漬けはどうにかうまくゆきました。タクアンとハタハタはまだ
漬け込んだまま、結果は後日報告します。
     







 
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                   08 おとこの食彩 料理を作って食べる教室 最終回 12月18日
                                          


 「男の料理は、その豪快さとスピードにある」と強く印
象に残った今年の「おとこの食彩」でした。
                              
 最終回で私達が挑んだ2品のうち「家常鳳 (ジャー
チャンホージュン)砂肝の辛し炒め」は四川の代表的
な家庭料理です。仕込み後、実際に火を使って調理
から皿に盛るまでわずか5秒という驚きの早業。もっ
とも講師のホテル・サンルーラル大潟の中国料理調
理長・三浦純さんだから可能な技で、私達にはそん
な神業のようなことは絶対にできませんが。
                              
 もう1品は「菜包牛鬆(ツァイポーニューソン)牛肉の味噌
炒めサンチュ包み」です。「うーん、今回は難しそう」。
料理長の実技を交えた説明に参加者からは悲鳴に近
い声も。料理の名前に負けず劣らず、油の温度、炒め
具合、砂肝の下ごしらえ、調味料のあわせ具合など最
終回にふさわしく手の込んだ中華です。

 「菜包牛鬆」は牛肉、カボチャ、インゲン、赤ピーマン
などいろどりある野菜をそれぞれトーもろこし大に切り
唐辛子味噌で炒めるもの。





熱の通りを均一にするため、ていねいな仕込みが大事
「家常鳳 」は、砂肝の下ごしらえが大事なポイント。各
グループは白く硬い皮を取り除く包丁さばきに苦労して
いました。
またそれぞれの素材を油で一気に炒めて仕上げるため
、塩、旨み調味料、コショー、醤油などはあらかじめ合わ
せておくなど、周到な準備も必要だと教わりました。
                                  
 さて、完成すれば試食です。出来上がったグループか
ら和室に料理を運び、熱々を口にするところがこの「お
とこの食彩」の醍醐味でしょうか。「ご飯が欲しい」と声が
上がるほど旨かったのは言うまでもありません。「餃子も
教えて欲しい」などの希望もありました。公民館の女性職
員達から参加希望もあるようですがここは「男だけ」。
                                   
 1回目と最終回を終え、料理担当を終えた三浦調理長
からは「最初に比べて参加者の役割分担もよく進歩のあ
とが見え、安心して進めることが出来ました」との感想。
                                  
 さて来年の「おとこの食彩」今から楽しみである。





                                   


      カボチャ、牛肉、インゲン、赤ピーマンをトーモロコシ粒の大きさに切りそろえる。舐麺醤(テンメンジャン)などの調味料で炒める。
         レンコン、ネギはサイノメ切り、砂肝は白い部分を取り除く。手際よく、一気に油で炒め、調味料をからめて仕上げる。








    
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                   08 おとこの食彩 料理を作って食べる教室 3回目 12月11日


 作る楽しみ、食べる喜び。公民館主催の「おとこの食彩3回
目は「乾焼蝦仁(エビチリソース)」と「牛肉生菜炒飯(牛肉の
レタス入りチャーハン」の2品です。
                                      
 今回も講師には村のホテル「サンルーラル・大潟」から佐々
木さんに来ていただきました。同ホテルの三浦調理長をはじ
め2回目の小助川さん共々、明るく率直な性格がこの「おとこ
の食彩」をさらに盛り上げるために大きな力を発揮しているこ
とは間違いありません。

2品どちらも私達には一度は口にしたことがある馴染み深い
中華の定番。特にチャーハンは子どもから大人まで人気が
ある身近な存在ですが、簡単そうで奥が深い一品なので是
非プロの技を学びたいところ。




 これまでと同じように、今回も佐々木さんがまず仕込を実
演して見せてくれました。包丁の扱い、調味料、味を引き立
てるプロならではの隠し技には「なるほどー」と驚くと同時
に、感心することばかりでした。事前のていねいな仕込み
が味を決めるポイントだと痛感しました。あとは一気に強火
で料理を仕上げるのがコツだ。
                                    
 次いで3人ずつのグループに別れ、見よう見まねで挑戦
してゆきます。どうにか仕上げ、佐々木さんを交えて試食し
ました。
エビチリはスパイスが効いた上品な味でした。チャーハンも
素人が作ったとは思えない仕上がりで全て「完食」。皆、残
ったら自宅に持ち帰ろうと器を用意してきているのですが、
今回も器は空のままのおひらきとなりました。        



 
  講師の佐々木さん。 きれいに盛り付けられたエビチリとレタス・チャーハン。
      今回はムキエビを使用、塩揉み後洗う。豆板醤、ケチャップの調味料にえびをいれ、片栗粉でとろみをつけ味をととのえて完成
     ご飯は蒸し器で。ニンニク、しょうがを炒め、ひき肉を入れる。卵は少し固まったら温かいご飯をいれ、仕上がり直前にレタスを加える







  
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              08 おとこの食彩 料理を作って食べる教室 2回目 12月4日

 木曜日夜、好評のうちに先週スタートした「おとこの食彩」
の2回目がありました。30歳から70歳台までの9人が参
加。村民センター調理室で和気あいあいと行われました。

 今回挑戦した料理は青椒肉スー「チンジャオロース(豚肉
とピーマンの細切り炒め)」と「時菜鶏塊湯(鶏肉と季節野菜
の蒸しスープ)」の2品。どちらも特別な調味料や素材を使
用するのではなく、身の回りで手に入るものばかりです。
特にチンジャオロースについては私にとって思い出が多い
1皿です。中国では朝食でおかゆと一緒に食べました。ピー
マン、竹の子と肉のあっさりした味わいを思い出します。こ
れにザーサイがあればもう言うことなし。私も何度か挑戦し
てみましたが、ピーマンと細切り肉がきれいに切れなかっ
たり鍋にくっついてしまい諦めていたのです。講師に迎え
たサンルーラル大潟・小助川さんの仕込み技で料理のコ
ツを知り、難題が解決しそうです。


 料理は「創造」だと言います。旬の素材と包丁さばき、調
味料と熱の使い方で料理の味が左右されるのではないで
しょうか。男とはいえ、料理の醍醐味はそこに面白さがある
かと思います。
                                    
 まず全員で講師を囲み手順に耳を傾けます。その後3人
ずつに別れ、野菜や肉を切ったり炒めたりと続きます。包
丁さばきは慎重ですが、手際よい仕事ぶりはチームワーク
がよく見事なもの。約1時間半かけ完成した2品は早速皆で
試食します。
 どちらも素人の私達が作ったとは信じられないほど見た目
もよく上手に出来上がりました。「うまい。おいしい」と驚きと
笑顔の参加者に、講師役の小助川さんもうれしそうでした。
                                     
 我が家では熱源はIHを使っていますが、小助川さんの話
では問題なく調理できるということでした。




   ブツ切りの鶏もも、白菜など季節の野菜。灰汁を取り、一緒に鍋にいれ、調味料の出汁を加え30分程度蒸し器に入れる
   ピーマン、竹の子、豚モモ肉はマッチ棒の太さ。モモ肉はよくこねる。熱した鍋で揚げ、最後に野菜を入れて味付けする
  会場の村民センター調理場は広く、使いやすい。 完成した2品は温かいうちに和室で試食する。





   08「大人の楽しみを見つけませんか」
          おとこの食彩 料理を作って食べる教室
 昨年初めてめて行われた「おとこの食彩」は大好評でした。
今年も公民館が主催し、広報などで募集しました。昨年に引
き続いての参加者は私を入れて4人、新しいメンバー3人を
迎え合計7人でした。

 昨年は西洋料理。今回は中国料理に4回シリーズで挑戦
します。講師はホテル・サンルーラル大潟の中国料理調理
長三浦純さん。場所は村民センターふれあい遊創館のキッ
チンです。
 昨年度とのちがいは、自分たちで仕込みからすること。講
師のプロ技を見た後、3組に分かれて始まりました。
 その後再度、講師を囲んで調理のコツや火加減など細か
い点まで注意を受けます。そしていよいよ火と炎の調理に挑
みました。今日作ったのは、「スペアリブの甘酢煮込み」「ザ
ーサイ入り焼きソバ」の二品です。

 
 6時開始、料理を終え試食まで2時間。8時終了予定でし
たが40分以上時間をオーバーするほど熱心に取り組んで
しいました。
 結果は参加者全員が「旨い、おいしい」と絶賛するほどの
上出来の仕上がり。コツは調味料の使い方と中華独
特の火の扱いにある、と思いました。

 次回は12月4日。講師に同ホテルの小助川渉さんを迎え
、「チンジャオロース」と「鶏肉と季節野菜の蒸しスープ」。特
にチンジャオロースは中華の定番といった趣があり、幾度と
なく仕事で中国を訪れた私にとっては懐かしく、思い出の「名
采」と言っていい一品です。何度も挑戦してみましたが、うま
く出来なかったため今から楽しみです。




 中華の達人、三浦料理長がプロみの技を伝授してくれました
 ザーサイ入り焼きそば。芳ばしい太麺に餡が絶妙スペア
 リブを色々な調味料で下味をしみこませ、揚げた肉の旨さ。
 家庭でふるまったら父親の株が急上昇間違いなし。



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