懐かしい安らぎが(多良間島を想いながら)

寝つけず閉じたまぶたの中に
浮かぶ
緑の島がある
島がぐんぐん近づいてくる
静かな安堵感も近づいてくる
緑の豊かな波はウージ畑
川の流れる音も聞こえる
豊穣の島なんだ ここは

明日を思い煩う気持ちの中に
浮かぶ
緑の島がある
僕のあいさつに答えてくれる島の人
静かに心が開かれてゆく
島の人の笑顔がまぶしい
ヤギの鳴き声も聞こえる
純朴な島なんだ ここは

人生に疲れ軽いめまいの中に
浮かぶ
緑の島がある
海風が強く吹くけれど
心地良い痛みに感じる
360度の海はすべて輝いている
都会の雑踏は聞こえない
安らぎの島なんだ ここは

懐かしい安らぎが
この島を包んでいるんだ

■書始−91/02/03:曲有。 ◇多良間島の「八月踊り」は、島民総出の手作りです。
「首里のお城で踊っている」気持ちで踊り手は踊っているのではないでしょうか?

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