海にかかる虹の根元に
七色に輝く虹の根元に
「ニライカナイの国がある」と
昔
ウチナンチューは信じた
つらい労働に棒のようにやせた
重い税にソテツまで食べた
「ニライカナイの国へ行けば」と
昔
ウチナンチューは考えた
花織いの布が舞うよ <ハナウイ>
魚模様の壷が廻るよ
ニライカナイへ行けば
つらい労働なんてないよ
紅型の乙女が舞うよ <ビンガタ>
エイサーの若者が跳ぶよ
ニライカナイへ行けば
歌い暮らして行けるよ
心はやるよ
心踊るよ
光輝く虹の根元へ
喜びあふれるニライカナイへ
「早くお前たちも来い」
海風の中聞こえる
力いっぱいカイをこげ
虹の根元はもうすぐだ
■書始−91/02/25:曲有。 ◇「ニライカナイ」=幸せは海の向こうからやって来る。⇒
海にかかる虹の根本からやって来る。私はその様に想像しました。