内間に向かって

風の強い日だった
一人で歩いていたんだ
風に呼ばれて振り返り
さかまくウージ畑に
見とれてしまったんだ

雲は早く流れていたけど
空は蒼々としていた
風は痛いくらいだったけど
心は気持ち良かった
さかまくウージ畑は
天登る龍を描いていたんだ

下から見とれる僕には
何もありゃしない
さかまくにまかせて
立ち尽くすだけ
遠い所へは行けないけど
好き勝手に歩き回って
好き勝手に立ち止まり
好き勝手にいつまでも
好き勝手に歌うのさ

さかまくウージ畑の中
歌を歌いながら
大きく歌いながら
歩いて行ったのさ
内間に向かって

■書始−91/06/30:曲有。 ◇家庭教師のバイトがキャンセルになり、石嶺⇒安波茶⇒
内間と
歩きました。台風前のウージ畑では「天登る龍」が炎を吹いていました。

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