♯沖縄島巡りの旅--島の結婚式(与那国島)
・『今晩、比川で結婚式があるよ。歌や踊りもたくさんやるから
見てきてごらん。』と、民宿のオバさんが教えてくれました。
「でも、比川までどうやって行くの?」と聞くと「無料送迎バスが
出るから、それに乗りなさい」と、知恵も授けてくれました。
・なぜ、民宿のオバさんが「生年祝い」や「結婚式」を教えてくれるのか
と言うと、「沖縄民謡に興味があります」という私の一言でした。
オバさんは、それを覚えていてくれて、島の行事を教えてくれたのです。
GWとはいえ、連日、島の行事を見学できた私は、とてもラッキーでした。
・「島の結婚式」は、比川(ヒカワ)地区の多目的センターで行われました。
与那国島は、横に細長い島で、島の中心から見て、北東が祖内(ソナイ)
地区で、西が久部良(クブラ)地区です。比川地区は、島の南側にあり、
祖内地区と久部良地区のちょうど真ん中あたりに位置します。
・開会の挨拶の後、艶やかな琉球衣装の新郎・新婦の入場となりました。
紹介によると『新郎が与那国出身で、石垣島の職場で新婦と出会い
結婚という運びになった』とのお話でした。石垣島の職場の上司・同僚は、
南西航空のYS−11をチャーターして、結婚式に参加との事でした。
・おめでたい式の幕開け演目は、沖縄本島では「かぎやで風」ですが、
石垣島では「鷲ぬ鳥(バスントゥイ)節」で、親族一同が踊ります。
親族の中に必ずいる琉球舞踊を踊れる人の指導で舞台に立ちますが、
音感が良いのか、練習の成果か、皆さんとても上手に踊ります。
・結婚式の余興は、島の伝統舞踊、武術など最低でも10演目はあります。
親戚ともなれば、子供から老人まで得意の一芸を披露する舞台となります。
今回も、島の伝統武術である「棒術」の迫力ある演舞がありました。
ドラの音に合わせ、子供達が棒や刀を使った見事な技を見せてくれました。
・結婚式も後半となり、職場の同僚の替え歌や応援団さながらのエールがあり、
「いつまでもおしあわせに」の字幕が出て、とても良い余興となりました。
沖縄のおめでたい席のトリと言えば、石垣島でもカチャーシーでした。
結婚式も無事終わり、会場の熱気を後にチャッカリ無料送迎バスに乗る私でした。

◎艶やかな琉球衣装の新郎・新婦の入場

◎島の伝統武術である「棒術」の迫力ある演舞

◎同僚の「いつまでもおしあわせに」の字幕
(003-2010/07/10記)