♯沖縄島巡りの旅--星立(ほしだて)のうた(西表島)
・城間先生(琉球大学教授)の「沖縄音楽の特別講義」で聞かせて
いただいたのが『星立のうた(星立のトゥバラーマ)』でした。
そのサイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」のような
透明感に、私は「沖縄の歌の無限の可能性」を聞いた思いがしました。
・「おきなわの旋律(うた)」は、城間先生が指導されていた
「プロムジカ合唱団」が歌う沖縄の歌を集めたレコードです。
『星立のうた』は、西表島出身の青年が歌った原曲に感動した
先生が、ピアノ伴奏付きのテノールのソロに編曲した曲です。
・『星立のうた』は、元旦の早朝に神事を行う為に海水を汲みに行く
ユタ(巫女)の事を歌っているとレコードの解説にありました。
私の心に浮かび上がってくる風景は、手に海水を入れる壷を持ち
まだ星が残る星立の浜辺を静かに歩む神々しいユタの姿です。
・星立(干立)は、西表島の西側に位置する細長い集落です。
集落の前の浜には、歌の中に出てくる大小の岩(夫婦岩)があります。
今でも「星立のトゥバラーマ」は、歌われていると聞きましたが、私が
西表島で年越しをした時には、残念ながらを聞く事はできませんでした。
・「おきなわの旋律(うた)」は、合唱による沖縄の歌への新しい試みが
いっぱい詰まった素晴らしいアルバムです。「パナリの唄」から始まり、
「砂持節」、「月ぬ美しゃ」と続き、沖縄の旋律の普遍性と可能性を感じ
させてくれるレコードですが、残念ながらCD化はされていない様です。

◎浜辺から海へ続く道です。

◎浜辺には奇岩があったりします。
(010-2010/08/28記)