♯沖縄島巡りの旅--網張ぬ目高蟹ユンタ(アンパルぬミダガマユンタ)(石垣島)
・離島旅行の帰り、タクシーを飛ばして空港から網張(アンパル)まで行きました。
平日の昼間という事もあり、光あふれる網張には、私以外、誰もいません。
網張は、石垣島の西側、名蔵(なぐら)湾に面する浜辺ですが、私にとって
網張は、石垣民謡『網張ぬ目高蟹ユンタ』を聞いた時からの憧れの地でした。
・風光明媚な「網張」は、現在は公園として整備され、民族資料館もあります。
公園入口から、ジャングルの中の遊歩道を抜けるとパッと網張の浜が開けます。
『網張ぬ目高蟹ユンタ』は、この浜に「目高蟹」とその仲間が集まり、
手分けをしながら「目高蟹の誕生パーティー」を行うという内容の民謡です。
♪網張ぬ ウリ 目高蟹でんどー ハーイへ
マタ ハーイへ マタ ハーイへ マタ ハーイヤーヌ カーヌース(はやし)
◎網張の ウリ 目高蟹だぞー ハーイへ
マタ ハーイへ マタ ハーイへ マタ ハーイヤーヌ カーヌース(はやし)
♪目高蟹 ウリ 生年でんど ハーイへ
◎(今日は)目高蟹 誕生日だぞ
♪蟹数ぬ ウリ 芸能あんど ハーイへ
◎蟹たちの 余興があるぞ
♪ギターサ蟹や ウリ 準備数 ハーイへ
◎ギターサ蟹は 準備係
♪ムミンピキ蟹や 三線人数 ハーイへ
◎ムミンピキ蟹は 三線係
・この後、10種類以上の「目高蟹」が登場し、その役割分担が歌われます。
石垣の人達は、網張に住む「目高蟹」の個々に名前を付けただけでなく、
形状などから相応しい役回りまで与え、にぎやかな民謡にしてしまいました。
私は、そこに石垣の人達の自然に対する極め細やか愛情を強く感じるのです。

◎網張の浜は、マングローブの密林でした。

◎残念ながら、「目高蟹」の写真は撮れませんでした。
(015-2004/05/22記)