♯沖縄島巡りの旅--多良間の八月踊り1(多良間島)
・多良間島は、宮古島と石垣島の中間に位置する小さな島ですが、
旧暦の八月、三日間にわたり催される「多良間の八月踊り」は、
島人の手で見事な組踊り(くみおどり)が演じられる事もあり、
「国指定重要無形民俗文化財」に指定されております。
・「多良間の八月踊り」の一日目は、仲筋の土原(ンタバル)
御願所で行われ、二日目は塩川のビトマタ御願所で行われます。
この二日間は、お互いをお客様として客席に招待します。
三日目はそれぞれの御願所で開催して、踊り納めとします。
・「多良間の八月踊り」は、勇壮な獅子舞で始まり、若衆踊り、古典舞踊
などの演舞、荘重な組踊りと続く、約九時間の大舞台となります。
組踊りの演目は、仲筋が「忠臣仲宗根玄雅公」、塩川は「忠臣公文組
−名忠臣身替」などが演じられます。
・組踊りの音楽は琉球古典音楽で、台詞は琉歌調となっておりますが、
本土の歌舞伎に強い影響を受けた、沖縄版歌舞伎と言えるかと思います。
「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」という有名な組踊りがありますが、
これは歌舞伎の「娘道成寺」の影響を受けていると言われております。

◎勇壮な獅子舞、「多良間の八月踊り」の始まりです。

◎優雅な「かせかけ」の古典舞踊です。

◎黒いあごひげをたくわえ、軍配を持って登場した「長寿の大主座」です。
(017-2010/10/16記)