♯沖縄島巡りの旅--紅芋のふるさと(沖縄本島−読谷)
・「読谷」−初めてこの漢字を見て「よみたん」とすぐ読める人は、
なかなかいないと思います。また、「読谷」の地元の方々の中
には「ゆんたんじゃ」と呼ぶ人もいて『どちらが正しいのかな〜?』
と迷ってしまいます。
・大昔の文献(混効験集)で「読谷」は、「をきよた」と記されて
おります。時代が下がって、「おもろそうし」では「よんたもざ」
又は「よんたんざ」と変化しており、「読谷山」の漢字が充てら
れております。更に時代が下り、「ゆんたんじゃ」⇒「よみたん」と
変化したので、「ゆんたんじゃ」は一つ昔の呼び方だとわかります。
・現在、「読谷」の特産品と言えば、真っ先に『紅芋』が上がり、
大昔から、『紅芋』栽培が盛んだった様に思われていますが、
読谷の生産農家の方々が品種の特性を見極め、『紅芋』に合う
栽培方法を工夫した事が、特産化の始まりだという事です。
読谷の方々の努力の結果として、今では『紅芋といえば読谷村』
と連想するまでにメジャーな特産品となったのです。
・また、『紅芋』は、ポリフェノール(アントシアニン系色素)や、
食物繊維・カルシュウムなどを含む健康食品としても注目されて
おり、見ても美しく、食べてもおいしくて、更に健康に良いとなれば、
こんな「いイモん」はありませんネ。(駄ジャレのつもりです。)
ちなみにうちの奥さんも紅芋、紅芋パン、紅芋饅頭、紅芋チップス、
紅芋ケーキ‥‥と、紅芋が大好きです。
・沖縄のわらべうた唄「いったーアンマーまーかいが(べーべー
ぬ草)」には、「ゆんたんじゃすべクラガー」という芋の名前が
出てきます。すべ(楚辺)は、読谷の地名ですので、「読谷の
楚辺で取れるクラガー」という芋という事になります。
この芋が『紅芋』を指しているかどうかはわかりませんが、
おいしい事で有名だった芋である事は、間違えありません。
(039-2004/10/03記)