浦添の空(沖縄本島−浦添)
・「旅の空」という言葉は、初めての土地を旅しながら見上げる空
というイメージがあります。
私は「浦添の空」というと、「OPEN SKY」という言葉が浮かびます。
首里から浦添へ向かう時、安里バイパスからの坂を下る時、
私が「OPEN SKY」と呼ぶ「浦添の空」が見えてきます。
・浦添市は那覇市に隣接し、那覇市のベットタウンとして
さとうきび畑を造成し、住宅地が年々増えている市です。
私が「OPEN SKY」と呼んでいるのは、首里からの道と
安里バイパスからの坂が交わる前田交差点からの景色です。
・約30年前の「OPEN SKY」「浦添の空」は、一面がさとうきび畑
でした。さとうきびの葉っぱが、光を反射して「緑の風」が吹き
渡っていました。 「緑の風」を胸いっぱいに吸い込みながらの
ドライブは、いつも心に詰まったほこりを吹き飛ばしてくれました。
・本土復帰後、沖縄は大きく変わりました。
最初は、少しの変化でしたが、今では島の形も変わり、
人の心も変わってきている様に思えます。
いろいろと便利になった事は、本島だけでなく離島も同じです。
離島に架けられた橋は、「離島苦」の解消となりました。
・『沖縄は、よい方向に発展しているんだ。』
それは、私達の日常生活でも実感している事です。
便利になった生活を、元の不便な生活に戻そうという人は
いません。
・今でも時々通る前田交差点。
もう、さとうきび畑一面を吹き渡っていた「緑の風」はありませんが、
つい心が立ち止まり、あの頃の「OPEN SKY」「浦添の空」、そして
「緑の風」の香りを想い出そうとしている私がいます。

◎「OPEN SKY」「浦添の空」に立ち上る雲です。

◎現在の「OPEN SKY」「浦添の空」です。
(045-2013/10/14)