♯ヒコさん心の一曲−幸せはパリで(バート・バカラック)


・カーペンターズが歌った「遥かなる影」、「恋よさようなら」
 映画「明日に向かって撃て」のテーマソング「雨にぬれても」、
 「ディス・ガイ」等を作曲したのは、バート・バカラックです。
 ソフトなテンションコードの連続でジャジイーな中に洗練さ
 れた大人のメロディー。これは、バート・バカラック独特の
 スタイルではないかと思います。

・『幸せはパリで』は、同名映画のテーマソングで、バート・
 バカラック作曲です。英語の原題は「The April Fools」です。
 歌詞では、「四月の夢がかない、僕は君とめぐり会った。
 これは、四月馬鹿で危険な恋なのかもしれない。でも僕達は
 本当の恋を見つけたんだ。怖がらないで、僕達は本当の恋を
 見つけたのだから。」と歌っています。
 
・映画『幸せはパリで』を見た事はありませんが、映画の1
 シーンを撮った写真には、マリリン・モンロー、トニー・
 カーチス、シャーリー・マックレーンとラブコメディーで
 活躍した往年のジャック・レモンと「シェルブールの雨傘」
 等で有名なフランスの美人女優カトリーヌ・ドヌーブが草
 むらに座っている所が映っていました。確かジャック・レモン
 は、草むらに横になっていて、カトリーヌ・ドヌーブは、
 頬ずえをついて座っていました。

・『幸せはパリで』を初めて聞いたのは、バート・バカラック
 秘蔵っ子(?)のディオンヌ・ワーイックの、のびのある歌唱
 でした。彼女は、この歌の素晴らしさも一抹の切なさも見事に
 歌い分けていました。
 
・数あるバート・バカラックの名曲の中で『幸せはパリで』が
 なぜ一番好きなのか?私が四月生まれだという事を除くと‥‥
 この曲を聞くと、とても「切ない気持ち」にさせてくれるから
 かもしれません。「切ない気持ち」は、いくつかのバート・
 バカラックの曲に共通していますが、『幸せはパリで』には
 特に「切ない気持ち」が前面に出ている感じがして、昔から
 とても惹きつけられている曲です。
 
・昔、忘年会の流れでジャズの聞ける店に行った時に『幸せは
 パリで』をリクエストしました。ところが、とても珍しい
 リクエストらしく、ピアニストも何冊かの本をひっくり返して
 やっと探し出し弾いてくれました。その後「この曲は映画の
 テーマソングだよね?」と私に聞いた事を思い出します。

 (110-2005/12/30記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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