♯ヒコさん心の一曲−ダッタン人の踊り(ボロディン)


・ボロディン作曲の『ダッタン人の踊り』を初めて聞いた
 のは、小学生の時です。父のレコードライブラリーの
 「クラシック名曲集」という内容のソノシートでした。
 レコードというと黒くて分厚くて、曲げてもちょっと
 しか曲がりませんが、ソノシートというのは、ビニール
 でできていて、ペラペラとした薄いレコードです。

・『ダッタン人の踊り』は、ボロディンのオペラ「イゴール
 大帝」の中に一曲で、優しく魅惑的なメロディーが、一度
 聞くと忘れられなくなる名曲です。オペラからの曲の切り
 出し方によっては、戦闘のシーンを思い出させる様な部分
 に挟まれる形の場合もあります。この場合、再現として
 二回目にこのメロディーが聞こえてきた時には、いとおしさ
 さえ感じてしまいます。

・『ダッタン人の踊り』というと、NHKのシルクロード
 シリーズをほぼすべて見ている私は、西洋風な顔立ちで
 とてもカラフル衣装をまとい踊る姿を想像してしまいます。
 NHKのシルクロードでも、葡萄棚の下でお祝い事で踊る
 西洋風美人のアップと、カラフルに回る民族衣装の映像が、
 何回となく現れたことを思い出します。
 
・「ストレンジャー・イン・パラダイス」
 こんな魅惑的なメロディーを、ポピュラーミュージックの
 作曲家がほおっておく訳はなくて、「ストレンジャー・イン
 ・パラダイス」という歌詞をつけて、アンディー・ウイリ
 アムスなどの有名歌手が歌っております。しかし、ポピュ
 ラー界で大ヒットしたとは聞いておりません。

・「日曜作曲家」
 ボロディンの本職は、医者でした。「惑星」を作曲したホルスト
 も本職は違います。いわゆる日曜作曲家でした。「一番好きな
 事は、本職にしない方が良い!」という言葉がありますが、後世
 に残る名曲を作曲した場合は別です。名曲であれば、作曲した
 人の本職が何であったかなどは問題とならないからです。

 (215-2006/07/23記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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