♯ヒコさん心の一曲−夏まつり(井上陽水)
・皆さんは「アンドレ・カンドレ」というフォークシンガーを
ご存知でしょうか。デビュー曲は、ビートルズの「オブラディ・
オブラダ」を思い起こさせるような曲「アンドレ・カンドレ」
です。しかしながらデビュー曲はヒットせず、故郷の九州へ
一旦戻りました。当時、海援隊の武田鉄矢がその頃の姿を見て、
「東京デビューを果たしても、ヒットが出せなければみじめか
ね〜と思った」と著書に書いております。
・この「アンドレ・カンドレ」とは、後の井上陽水です。その後
アルバム「断絶」の「傘がない」が話題となり、「夢の中へ」
が大ヒットして、ニューミュージック界のヒットメーカーへと
ビックに成長していった事は、皆さんもご存知のとおりです。
ちなみに本名は、「ようすい」ではなく「あけみ」と読むそう
です。
・『夏まつり』は、セカンドアルバム「センチメンタル」に入った
曲ですが、私が初めて聞いたのは、その後に出たライブアルバム
「もどり道」で歌われた『夏まつり』でした。「♪十年は一昔〜」
と歌いだし、少年陽水の『夏まつり』の想い出が幻想のように
歌われます。陽水の妹も登場して、陽水のこぐ自転車の動きに
したがって、ゆれる白いユカタ姿が見えるようです。
・「子供の頃は何も考えずに過ごせた人生で一番幸せな時」と言う
人がいます。大人になり仕事・家庭そしてよる年なみに、少々
疲れ気味です。農業中心だった頃は、土曜・日曜もなく畑に出て、
少しでも収穫が上がるように、汗水をたらしていました。楽しみ
といえば、盆と正月、そして『夏まつり』や「秋まつり」だけ
だった日々。今の私は、週休二日制。昔にくらべれば飛躍的に
恵まれている生活です。
・「慣れ」というは恐ろしいものです。私の学生時代は、土曜日
も半ドンでしたが勉強でした。会社に入って何年かは、隔週
土曜日は出勤でした。五日働いて二日休む−ある意味理想的な
勤務体系なのかもしれませんが、この二日間で解消しきれない
心身の疲れは、仕事のせいか、歳のせいか?
話がどんどん別の方向にそれていく中‥‥
アルバム「センチメンタル」の『夏まつり』の最初と終わりに
入っている風車のような鈴の音が聞こえてきました。
(308-2006/02/11記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。