♯ヒコさん心の一曲−ふれあい(中村雅俊)


・高校の頃、日曜日の朝になると眠い目をこすりながらラジオの
 スイッチを入れておりました。ロイ・ジェームス司会の歌謡曲
 ベスト10を聞く為です。(正確な番組名は、忘れました。)
 ロイ・ジェームスのカッコいいしゃべり(今の言い方でいえば
 クールなしゃべり)で第10位からカウントダウンしていきます。

・「今週の第一位は、先週に引き続き中村雅俊の『ふれあい』です。」
 の声が終わるか終わらない内に、ギターのシンプルなイントロが。
そして、美声とは言えないけれど、温かみのある中村雅俊の声で
「悲しみに出会うたび あの人を思い出す〜」と始まりました。
 『ふれあい』は、中村雅俊が出演したドラマ「われら青春」の
 挿入歌でオリコン・シングル・チャート1位となり、130万枚
 を越えるビックヒットとなった曲です。

・発売日は今から30年前の1974年7月1日です。
 ちなみに私は、花の中三トリオ(山口百恵、桜田淳子、森昌子)
 と同じ年生れです。ロイ・ジェームスの歌謡番組では花の中三
 トリオも頑張っていて、桜田淳子の「初めての出来事」や山口百恵
 の「冬の色」などもベスト10入りしておりました。今、「冬の色」
 というと、テレビの「ちびまるこちゃん」が、山口百恵のファン
 で、この曲の出だし「あなたから許された口紅の色は〜」をよく
 歌っています。

・アグネス・チャンの「恋人たちの午後」というマイナーヒット曲
 も、ロイ・ジェームスの歌謡番組で聞いたと記憶しております。
 「恋人とのデートで見た風景をビンに入れて、持って帰りたい」−
 と言うミーハーな曲ですが、何故か聞いた途端この曲が好きに
 なってしまいました。
 沖縄の会社に就職した後の東京出向時代に、沖縄に戻って来て
 石嶺という所へ行きました。(首里のけっこうそばです。)
 石嶺の高台からは「光る海」、「ヨットの白い帆」、「灯台」等
 がパノラマとなって見えました。その風景を見ながら、そして
 その頃付き合っていた娘の事を思いながら歌ったのが「恋人
 たちの午後」でした。

・『ふれあい』の曲の最後、「ひとはみな一人では 生きてゆけ
 ないものだから〜」は、高校生の私には新鮮な表現でした。
 「フ〜ン 人は一人じゃ生きられないんだ。」と、いろいろ悩み
 はありましたが、「本当の人生の孤独」を心底味わった事など
 ない高校生の私には、第三者的に聞こえたフレーズでした。
 しかし、今から考えるとこのフレーズがあったので『ふれあい』
 は、ビックヒットとなったのではないかと私は思います。
 
・今日は日曜日!天気も良し!ロイ・ジェームスのベスト10も
 聞いて気分は最高!さー!出かけよう!
 と着替えを始める高校時代の私。
 「ワーイ!今日はA子ちゃんとデートだ。」なら桜田淳子の歌
 の世界ですが、実際は「B太やC郎との待ち合わせ場所へGO!」
 の世界でありました。

 (313-2005/03/27記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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