♯ヒコさん心の一曲−植物誌(イルカ)


・FMで聞いたり、友人のコレクションを聞いて、その後
 買い求めたアルバムが、何枚かあります。
 臨月−中島みゆき
 『植物誌』−イルカ
 ねこの森には帰れない−谷山浩子
 何か言い忘れたようで−因幡晃
 今回は、『植物誌』について書きたいと思います。

・イルカの最大のヒット曲と言うと「なごり雪」かと思
 います。それは「イルカのなごり雪」と度々呼ばれる
 事からもわかります。ご存知の通りこの曲は「かぐや姫」
 (作詞・作曲:伊勢正三)のカバーですが、カバーの
 曲名にアーティストの名前が付くという事は、単なる
 カバーで終わっていないという事かと思います。
 他の伊勢正三のカバーには「海岸通り」があります。
 そして、伊勢正三がイルカの為に書きおろしてヒット
 したのが「雨の物語」です。

・ヒット曲「雨の物語」が入ったアルバムが『植物誌』
 です。私は『植物誌』というアルバムは、とても良く
 出来たアルバムだと思っています。アメリカでセッション
 ミュージシャンを使って録音したこのアルバムは、
 アルバム全体の音が、とてものびやかな感じがします。
 
・アルバムタイトルの『植物誌』という曲は、アルバム
 全体からみると小休止的な曲です。「古本屋で見つけた
 植物誌を読みながら」歩いていると「いつしか足は下
 屋敷(しもやしき)」
 (「下屋敷」でどんな所でしょうか?)
 『植物誌』からは、色とりどりの花達が目に飛び込んで
 来ます。
 アストラカン、テリア、つゆくさ、柊(ひいらぎ)、
 からすむぎ、一輪草、眠り草
 花の名前に詳しくない私ですが、イルカの花の選び方に
 何か優しさを感じてしまいます。
 
・「人界知らず植物屋敷」
 −花は、人が見ていようと見ていまいと精一杯咲きます。 
 「秘密の花園カギ一つ」
 −『植物誌』がそのカギなのかもしれません。そのカギ
  を使って可憐で不思議な花が咲き乱れる秘密の花園に
  迷い込んでみたいものです。

・琉球大学が首里のあった頃、隣にキリスト教短期大学が
 ありました。(通称キリ短)
 キリ短の入口があった場所は、鳥掘(とりほり)といい
 ます。私は『植物誌』を聞くと雨の日に傘を差しながら、
 鳥掘のキリ短入口の前を歩いた時の事を思い出します。
 (本当に自分でも不思議な何故かですが‥‥) 
 
 (314-2005/04/02記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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