♯ヒコさん心の一曲−マザー・ネイチャーズ・サン(ビートルズ)


♪貧しい田舎に生まれた僕
 マザー・ネイチャーズ・サン
 僕はみんなのため 一日中 
 ここで歌い続けるのさ
 
 ‥‥

 草原にたたずむ 僕がいる
 マザー・ネイチャーズ・サン
 日の光 風にゆれるヒナギクのなか
 僕は歌い続けるのさ

・私は、この曲のアイデアも前述の「アイ・ウイル」と同じで
 ビートルズ4人でインドに行った時に浮かんだのではないか
 と思っています。その場所でフォーク・ギターを弾くポール
 の映像を見たせいもありますが、インドでは人里離れた場所
 で、マハリシュ・ヨギの瞑想の講習時間以外は、自由に過ご
 せたようでした。そこでビートルズは、ずいぶん曲を書き溜
 めたようです。
 
・『マザー・ネイチャーズ・サン』−「大いなる自然の中では、
 人間も他の動物・植物と同じ「母なる自然の息子」なのだ」と、
 素朴で一種の悟りを歌っている様な心さえ見えてきます。
 そして「僕はみんなのため 一日中 ここで歌い続けるのさ」
 「人間の利便性と利益を優先した社会は、意識するしないに関
 わらず自然を破壊してきました。」その象徴のような大都会に
 住んでいると見えない事が、衣・食・住に制限を受ける田舎へ
 行くと見えてくる場合があります。ポールは、インドで何かを
 感じこの曲を作ったのではないでしょうか。

・「母なる自然の息子」で思い出されるアーティストといえば、
 「カントリー・ロード」の大ヒットで知られるジョン・デンバー
 が上げられます。彼のライブ・アルバムは、彼の大きな笑い声
 が印象に残る、明るいものでした。そのアルバムの中に『マザー・
 ネイチャーズ・サン』のカバーも入っていますが、彼の歌い方は、
 カラッと明るいカントリー・ソング風で、彼の解釈や人柄をよく
 現したアレンジでした。アメリカの広々とした田舎の『マザー・
 ネイチャーズ・サン』と言えると思います。そのジョン・デンバー
 も自家用飛行機の事故で亡くなってしまいました。

・沖縄では、「青や蒼や藍や緑が光溢れる海」を見る「母なる自然
 の息子の感動」が心の奥にうずきます。職場は、港のそばなので、
 見ようと思えば海が見れますが、意識しなければ海を目にしない
 日がほとんどです。
 最近、南部の糸満市から那覇空港までを最短で結ぶ、海沿いの道
 が開通しました。この間、その道を通った時に「青や蒼や藍や緑
 が光溢れる海」を久しぶりに見て、「母なる自然の息子の感動」
 に心の奥がうずきました。運転しながらなので、見とれるわけ
 にはいきませんでしたが、自然は、ちっぽけな人間など圧倒する
 くらいに雄大で美しいと久々に感動しました。

 (522-2007/4/1記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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