♯ヒコさん心の一曲−オンリー・ア・ノーザン・ソング(ビートルズ)


♪夜中にこの曲を聞いたら
 「このバンド 今イチだな〜」
 と思うかもしれない
 でも 聞いた通りさ
 そんな風にプレーしてるんだから

 たいした問題じゃないんだ
 僕がどう弾くか
 僕がどう歌うか、
 それに いつプレーするかなんて
 「なぜ?」って
 これは、ノーザン・ソングだからさ
 
・アルバム「イエロー・サブマリン」の2曲目は、ジョージ作詞・
 作曲の『オンリー・ア・ノーザン・ソング』です。
 この曲は、アルバム「サージェント・ペッパー〜」制作中に
 作曲・録音されましたが、「イエロー・サブマリン」に収録
 されました。ガチャ・ガチャ・バンド的な音作りと、ジョージ
 のブラック・ジョークな歌詞がとても楽しめます。
 そういう意味では、とてもジョージらしい曲だと思います。

・「ノーザン・ソング」=「北方の歌」⇒「イギリス北部の民謡」?
 いいえ、違います。
 「ノーザン・ソング(Northern Song)」は、ビートルズが設立した
 彼らの楽曲を管理する会社の名前です。
 当然ですが、莫大な黒字会社でした。

・「♪コードを間違って弾いている」+「♪ハモリが調子外れ」+
 「♪今イチのバンド」が、演奏しているのが「ノーザン・ソング」
 です。そして
 「♪たいした問題じゃないんだ ‥‥「なぜ?」って これは、
 ノーザン・ソングだからさ」と開き直る。
 では「ノーザン・ソング」を演奏しているバンドとは?⇒
 エッ!ジョージがメンバーであるビートルズの事?

・ビートルズがコンサートツアーを中止して、スタジオ・ワーク
 で、音楽製作をする様になってから、数年が過ぎていました。
 朝から晩まで、4人が顔をつき合わせて行う創作活動。
 「誰かがミスった」、「曲の乗りが悪い」等で、何度も録音の
 やり直しに時間が過ぎていきます。
 いくら仲が良くても、お互いの嫌な面も見たり、エゴがぶつかっ
 たりして、スタジオの空気もよどんでくるようです。
 
・「少々間違ってたって、乗りが悪かったって、このテイクで
 いいじゃないか!」と言いたくもなりますが、ビートルズは
 4人の合議制ですから、「もう一回 やり直し!」となります。
 ジョンは、「ビートルズは、演奏テクニックで売るバンドでは
 ないけれど、コンサートで満場のお客さんを熱狂させる自信は
 あるよ!」と言っています。
 もちろん、「ジョージもそう思っていた」と、私は思います。

 (524-2007/4/14記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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