♯ヒコさん心の一曲−ギブ・ミー・ラブ(ジョージ・ハリスン)


・「マイ・スィート・ロード」、「美しき人生」、『ギブ・ミー・
 ラブ』。ビートルズ解散後のジョージ・ハリスンは、アルバム
 「オール・シングス・マスト・パス」のヒット後、連続して
 ヒット曲を飛ばしました

・ビートルズの中で一番、神や精神世界を歌っているのはジョージ
 ではないかと思います。それは、ビートルズ解散後も続き、
 表現もよりストレートになっていきます。理由はわかりませんが、
 ジョージは神(God)を使わずにロード(Lord)を神の意味で
 使っている場合がほとんどです。ジョンに、ゴット(神)と
 いう歌があるのとは対象的です。
 
・ラビ・シャンカールとの出会い−
 映画「ヘルプ」にインド料理店のシーンがあります。
 そこには針山に横たわるヨガの修行者のシーンやインド楽器で
 「ハード・デイズ・ナイト」が演奏されるシーンがあります。
 そこでジョージはインド楽器の「シタール」と出会います。
 「シタール」にインスピレーションを感じたジョージは、楽器
 を購入するとともに、世界一の「シタール」奏者ラビ・シャン
 カールのレコードを聞きます。そしてそれがあの有名な「バン
 グラディシュ・コンサート」へとつながっていきます。

・マハリシュ・ヨギとの出会い−
 インドに古くからある「瞑想」を体系化し、西洋に紹介したのは
 マハリシュ・ヨギで一般にTM(超越瞑想)と呼ばれています。
 呼吸を整えて、マントラという言葉を繰り返す事により「瞑想」に
 入っていく方法です。マントラは、瞑想の先生より与えてもらう
 ので個人によって違います。私の友人にはTMを実践している人が
 います。
 
・欲しいものはすべて手に入れた−
 ビートルズが、音楽でアメリカを制覇した頃にジョージは「欲しいもの
 はすべて手に入れた」と語っています。それは、お金や名声はもう得た
 「次に必要なものを探す」という意味にもとれます。そしてジョージは
 前述の通り、音楽的にはインド音楽を中心とする東洋音楽を、精神的には
 「瞑想」を中心とする内面の精神世界を見つけたと思います。そして、
 それは世界一のロック・バンド ビートルズのジョージ・ハリスンの
 実践することですから、その影響力は絶大なものとなりました。

・『ギブ・ミー・ラブ』は、神への想いをストレートにあらわした頂点の
 のような曲に思えます。この曲を初めて聞いた時には、お金や名声では
 得ることのできない「心の平安」を求めるジョージの気持ちが、切ない
 ほどの私に伝わってきたことをおぼえています。

 (538-2005/12/03記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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