♯ヒコさん心の一曲−サウンド・オブ・サイレンス(S&G)


・サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』。
 初めてこの曲を聞いたのは、小学生の頃でした。
 明るいとはいえないメロディー、しかし聞き入ってしまう。
 昔聞いたがあるような?でもまったく新しい曲。

・次に覚えたのは、グループ名でした。
 ソロモン王のソロモンでなくて、サイモンという名前。
 ガーファンクルは、聞いたことのない響きの名前。
 ニューヨークユダヤ人街に生まれた幼なじみデュオグループ
 と知ったは、もっとずっと後です。

・この曲のタイトルが「沈黙の音」という哲学的な題名である
 ことを知ったのは、中学生になった頃だと思います。
 現代のいろいろな問題の大きな原因の一つは「沈黙」。
 親子、世代、地位の間のミス・コミュニケーション。
 意図的な「沈黙」。結果としての「沈黙」。苦し紛れの「沈黙」。
 でも
 「♪沈黙にも音があるのさ。沈黙の井戸の底に遠くコダマする
 ような〜」とポール・サイモンは歌います。 

♪ハロー 僕の旧い友人 暗闇よ
 また 話に来たよ 聞いてくれ 
 なぜって あの幻影が また
 寝ている僕の傍らに 種をまいたのさ
 種は 僕の心に 憧憬を見せる
 沈黙の音のような 

 ‥‥

 預言者の言葉は 書かれているよ
 地下鉄の壁や 下宿屋の廊下にも
 そしてそれは 囁かれる
 沈黙の音のなかで 

・昔の哲人は、暗闇から 特に夜の森の暗闇から啓示を受けて
 いたようです。キリストも、ゲーテもそしてあのヒトラーも。
 暗闇は、昼間の雑事を隠し、心から求める者には、真実を
 クローズ・アップして見せてくれるのかもしれません。
 その真実が、思い込みか、まがい物か、本物かは、本人次第
 です。心霊者の「見える、見えない」の世界かもしれません。
 なぜなら、暗闇は善悪両方を隠すからです。

・『サウンド・オブ・サイレンス』は、的を得た時代に発表され
 たと思います。60年代は、時代が動き、若者が時代に反応し、
 自分達の考えを行動に移したアクティブな時代でした。
 映画「アメリカン・グラフィティー」的時代を経験した後の
 60年代アメリカ。
 国を真剣に思い、一人の人間の両肩では、ささえきれないほど
 原因や因果関係が複雑に絡み合う問題の解決のヒント(?)
 として、ポール・サイモンはこの曲を発表したのだと思います。
 そして、世界中で大ヒットしました。
 これは、メロディーの素晴らしさだけでなく、この哲学的な詩に
 当時のアメリカ社会が、確実に共感した結果だと、私は思って
 います。

 (601-2007/6/30記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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