♯ヒコさん心の一曲−明日に架ける橋(サイモンとガーファンクル)
・1970年の大ヒット曲'Let it be'とサイモンとガーファンクル
の「明日に架ける橋」は、あの頃、毎日どこかでオンエアーされて
いたのではないかと思います。あの頃の印象深いディスクジョッキー
の言葉です。−
『正直、「明日に架ける橋」のリクエストを受けると「またこの曲
か。」と思ってしまうのですが、曲がかかるといつも聞き入って
しまっている自分に気がつくんですよ。』
・力強いピアノのイントロが流れ、アート・ガーファンクルの
クリアーボイスがブレンドされてくる、1番、2番、イントロ
が戻ってきて、3番へ−
曲によっては、ただオーケストラを入れたり、音を大きくして
無理矢理盛り上げる様にする曲もありますが、やはり名曲は全然
違います、心の高揚と共に盛り上がって行きます。
・何故か「明日に架ける橋」制作中のサイモンとガーファンクルも解散
の危機という、ビートルスの'Let it be'の制作時期と状況が似てい
ます。アルバム制作中にもかかわらず、アート・ガーファンクルは、
映画撮影の為にメキシコに行ったりしていました。
よく言われますが、アート・ガーファンクルは、「明日に架ける橋
を歌う事をいやがった」と(?)−詳しい背景は何もわかりませんが、
私はマコトしやかに何度も聞きました。(真相はいかに?)
でも、「明日に架ける橋」が名曲である事に変わりはありません。
・私は特に2番の歌詞が好きです。
−疲れ果てて、街角に立つ時、冷酷な夕暮れが迫ってくる
⇒浮かんでくるイメージは、 夕暮れ迫るニューヨークの街角。疲れ
果てて思わず立ち止まってしまった自分‥‥
僕の事など誰も目にも止めない−『当たり前さ。わかっているよ。』
人々は、足早に過ぎて行く。目を合わせないのは挙動不審に見える
僕とかかわりになりたくないからだ。
「甘えるな!」と誰かが言う。(いやもう一人の僕が叱っているんだ。)
「違うんだ!」と僕は答える。(もう一人の僕が心で叫んでいる。)
冷酷な夕暮れが容赦なく僕に迫って来ます。
疲労からくる浮遊感、身の置き所さえ見つけられない‥‥
⇒「そんな時に」と「明日に架ける橋」は、歌います。
−僕が慰めてあげよう(Comfort you)
−僕が君の身代わりになってあげよう(Take your Part)
−猛り狂う川の流れに架ける橋の様に(Bridge Over Troubled Water)
僕とは、友人や親兄弟、もしかしたらみず知らずの人、いやそこら辺
を歩いているのら犬かもしれません。
それは、あなたが「愛を感じられる存在」であれば良いと思います。
実際、身近に人がいなくても、この曲「明日に架ける橋」を聞いて
涙する事ができれば、何かかがふっきれて歩き出せるのではないか
と思います。何とか今日をやり過ごせれば明日は何とかなるかもし
れません。(きっと何とかなります!)
・3番の歌詞は、立ち上がって歩き出す事をすすめています。
−出発だ!銀色の少女よ。(Sail on silvergirl)
銀色の天使の様に輝いている少女は、さっきまでの疲れ果てた自分の
今の姿です。
−君の輝く時が来た!(Your time has come to shine)
立ち止まっていないで歩き出そう。僕も一緒に行ってあげるよ。
心強い言葉に歩き出す自分。目はしっかり前を見据えています。
・「明日に架ける橋」は、ピアノ伴奏がカッコいいという頭がありますが、
ギター一本で歌っても結構、心に来ます。ポール・サイモンもソロコン
サートでギター伴奏で歌ったりしております。繰り返しになりますが、
どの様に歌っても名曲は、やはり感動の心に火をつけてくれます。
(613-2004/12/12記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。