♯ヒコさん心の一曲−ダンカンの歌(ポール・サイモン)


・「初体験」
 特に性の「初体験」はプライベート性が高く、人によっては
 異性感が180度変わってしまう人もいます。「初体験」に
 過度な期待、素敵な夢、大きな意義を夢想していた人の場合は、
 特にそうなるようです。
 「初体験」前は、「光輝く人生最大のイベント」と思い、
 「初体験」後は、「一応の達成感」と「こんなものか」と思う。
 −もちろん全員がこうだとは思いませんが。

・ポール・サイモンの「初体験」を書いた本などはありません。
 私の勝手な想像ですが、彼には「初体験は愛し合う二人の
 究極の表現」という夢想があったのではないかと思います。
 『ダンカンの歌』の「♪そして僕の長い童貞時代は終わった」
 「♪僕は何から何まで面倒を見てもらった 犬のようにね」
 このウラビレタ色の「初体験」を初めて聞いた時から、彼の
 「初体験」が,歌詞に影を落としていると思っていました。
 (間違っていたらゴメンナサイ)

♪隣の部屋のお二人さんは 
 賞でも狙っているのか?
 一晩中頑張っている
 モーテルの壁は薄く
 耳につく声で 僕は眠れない
 僕の名前はリンカン・ダンカン
 これから歌うのは僕の歌だよ

 ‥‥

 その夜遅く 懐中電灯を手に
 僕は彼女のテントに忍び込んだ 
 そして 僕の長い童貞時代は終わった
 「気持ちのいい事が待っているわ」
 彼女は僕を森へ誘った
 僕は何から何まで面倒を見てもらった
 犬のようにね

・「人を愛する」、「人と触れ合う」、「愛を確かめ合う」
 私は「愛があればすべてよし」ではないと思います。
 ましてや「愛もなく、欲望のままに行動してよいはずも
 ありません。」と言いつつ、自分も悩み、夜を彷徨った
 遠い昔も経験しているのです。
 この歳で思い返すと「初体験」に凄いもショボイも、遅いも
 早いもないと思います。「初潮」、「射精」を経て、初めて
 の実践という「人生のワンシーン」なのです。

・子供を持つ親にとって子供の「初体験」は、親離れの大きな
 イベントの一つです。子供がSEXを知り、「初体験」を通
 して、一皮むけた子供(?)に変わるのです。親を見る目も
 変わってきます。実質的な大人により近づいていきます。
 しかし、自分の子供とはいえプライベートでデリケートな事柄
 である事は変わりません。少々情けない話ですが、親としては、
 無事に乗り越えて欲しい(?)と思うばかりです。

 (614-2007/9/23記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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