♯ヒコさん心の一曲−何かがうまく(ポール・サイモン)
・サイモンとガーファンクル時代のヒット曲「アイ・アム・
ア・ロック」で「♪僕は 壁を築いた どんな攻撃にも
破られない壁を」と歌ったポール・サイモンは、ソロ・
アルバム2枚目「ひとりごと」の『何かがうまく』でも
同じ事を歌っています。「中国の万里の長城」をたとえ
ながら「♪僕は 自分のまわりに壁を築いた 君には見
えない その中の本当の僕には 簡単には近づけないよ」
・反面教師で「♪僕は 自分のまわりに壁を〜」を見ると。
「本当の僕」と「周りが見ている僕」の二つが存在する。
その両方とも元は同じ「僕」だ。すると二つの「僕」を
場面毎にうまく使い分けなければ、とてもじゃないが
生きていけない。という人生アドバイスにも読めます。
「自分可愛がり」過ぎも「傍若無人」過ぎも、面倒臭い
人間トラブルの元です。極端はNG。では答えは「中庸」
でしょうか?「中庸な人」は「毒にも薬にもならない人」
と解する人もいます。
♪高い熱が出ると
君は冷たい水を持っきてくれる
君の目に愛の光を見る
のた打ち回っていた時は過ぎ
君が僕を落ち着かせてくれた
‥‥
「I Love You」と絶対口に出さない人がいる
恥ずかしがってではないんだけど
「I Love You」と絶対口に出さない人がいる
自分では言わず 人から言われる事待ってる
まるで子供の様に ずーと待っている
・「♪何かがうまく行かない時」
⇒「一番先に僕は受け入れるつもりだ」
「♪何かがうまく行っている時」
⇒「僕は一番最後に受け入れるつもりだ」
「うまく行く事に慣れてなく、どぎまぎしてしまうんだ。
その後、自分のまわりに築いた壁を見回し、僕はやっと安心
できるんだ。」
・宮本武蔵の作家「吉田英治」は「自分以外皆師」という言葉
を座右の銘にしていました。人間社会を泳ぐ上の潔い姿勢が
見て取れます。「中庸」な生き方ではありません。
「反面教師」も「凡庸」も「心の師」もすべて受け入れて、
自分の肥しにしてしまおうという、見方によっては「ガメツイ
生き方」です。しかし「吉田英治」ほどの「真面目さ」と、
度を越えた「謙虚さ」がなければ、受け入れる事も、まして
や自分の肥しにすることなどできません。
Getの為のトライを繰り返す。多少の傷は覚悟の上です。
多くはありませんが、人生のそのタイミングを逃さないよう
心の目をいつもひらいて、生きていきたいものです。
(616-2007/10/7記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。