♯ヒコさん心の一曲−アメリカの歌(ポール・サイモン)


・「フロンティア精神」、「自由」、「星条旗」、「国歌」‥
 基本的に西洋人の移住によって生まれた国アメリカ。
 国民は、これらを国のそして自分のアイデンティティーとし、
 大事に、誇りを持って育ててきました。
 基本的に単一民族で島国育ちの日本人には、理解できるようで、
 本質をつかむ事は難しいかも?と私は思います。

・アメリカの大統領選挙も、国民の総意で決めるシステムが、
 確立され、国民の意識も高く、熱の入れようはまるでお祭り
 のようです。
 カーター大統領は、口の悪いアメリカ人には「史上最悪の
 大統領」と呼ばれています。ソ連オリンピックボイコットは、
 「スポーツの祭典オリンピックを政治の道具にした」として、
 カーター大統領最大の汚点となっています。

・アメリカの大統領就任式では、アーティストに祝福の歌を
 歌ってもらうセレモニーがあります。
 カーター大統領の時のアーティストはポール・サイモンで、
 曲はこの『アメリカの歌』でした。

♪何度も 何度も ミスをして
 何度も 途方にくれる 
 心底 「もうやらない」と
 思った矢先からミスっている自分
 でも いいさ いいのさ
 今は 芯から疲れているのだから
 でも 明るい未来なんてあるのかな?
 こんなに遠くまで来てしまったのに

 ‥‥

 僕らはメイフラワー号に乗って
 月に漕ぎ出したつもりだったが
 こんな不確かな時代にたどり着き
 「アメリカの歌」を歌っている
 でも いいさ いいのさ
 祝福をうける事はなくても
 明日を生きるため
 少し休んでいるだけなのだから

・アメリカの首都ニューヨークに生まれたポール・サイモンは、
 旧き良きアメリカと、混沌の色を深める一方のアメリカの
 両方を体験してきました。
 基本的には内気と思われるポールですが、彼の正義感と
 アメリカへの愛は、彼を奮い立たせました。そして音楽の
 形となって、時に優しく、時に厳しく、世に問われました。
 結果、彼の音楽は、アメリカだけでなく世界中の人に受け
 入れられ、今も愛と感動を生み出しています。

・それは「どんな状態に陥っても子供を見捨てない親の愛」
 の様にも、「苦しむ友を心から慰めようとする友の愛」の
 様にも思えます。
 そして、言いすぎかもしれませんが、それは、ポール・
 サイモンの「母国アメリカを諦めない強い気持ちの表われ」
 だと、私は思っています。

 (617-2007/10/13記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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