♯ヒコさん心の一曲−ヘルプ(カーペンターズ)


・人間の精神成長にとって「反抗期」は、必須の不可抗力(?)
 かもしれません。小学校の高学年頃から始まり、中学、
 長ければ高校。場合によっては、「親子バトル状態」も
 あります。
 「反抗する理由」を、子供本人に聞いても核心的な答え
 が得れるかどうかわかりません。
 「体の奥の方が蠢いて、何に対しても反抗しろ!って
 命令するんだ!」とか‥

・特に「反抗期」が見られず、大人になった子供もいます。
 「うちの子は反抗期がなくて心配‥」という親と、
 「うちの子は反抗期なんてなくて、何でもハイハイ良く
 きく素直(?)な子だったわ」という親。
 私は、親にとって「反抗期はあって当然」と考えた方が、
 気が楽になるかと思っています。
 (結構「ムッ!」とする時もありますが‥)

♪助けて! 誰か
 助けて! 誰でもいいわけじゃない でも
 助けて! 誰か お願いだから

 ちょっと前の私は 最高だったわ
 やりたい事を やりたいようにやったの
 人の助けなんて これっぽっちもいらなかった
 しかし時は過ぎ あの頃の自信はもうないわ 
 心も入れかえるわ だから助けて 

 どうしようもなく落ち込む私を 助けて 
 宙に浮いた心を 落ち着かせて欲しいの
 助けて 今の私を お願いだから

・ビートルズの『ヘルプ』とカーペンターズの『ヘルプ』
 どっちが好きですか?聞き比べるとおもしろいです。
 ボブ・ディランの影響を受けたジョン。『ヘルプ』は、
 「心の吐露がうまくいった最初の曲」と語っています。
 演奏は、映画で見るようにロックバンドスタイル、
 キーボードすら入っていません。
 ジョンのリードボーカルと追っかけのコーラス。
 四人でここまで乗らせて、心にストレートに入る曲。
 「心の吐露も8ビートで!」ですね。

・カーペンターズの『ヘルプ』を聞くと、リチャードの
 「アレンジへの挑戦」を感じます。「涙の乗車券」も
 そうでしたが、カーペンターズ初期のリチャードは、
 師匠の「バート・バカラック風」を超える事を目指し、
 歌詞とメロディーの外枠以外は「リチャード風」。
 今聞いても「若い才能があふれる挑戦」と、私には
 聞こえます。

 (704-2007/11/11記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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