♯ヒコさん心の一曲−ふたりの誓い(カーペンターズ)


・私が中学生の頃は、「邦画より洋画がおもしろい。」と
 言われていた時代でした。実際、洋画は、まだ手垢に
 汚れてなく、題材や手法そして映画音楽もすべて中学生
 の私には新鮮でした。ラジオでも「映画音楽特集」を、
 週に一度以上は、やっていましたが、ほとんどが洋画の
 主題歌だったと記憶しています。ですから、映画封切前
 に映画音楽だけ日本公開というケースもありました。

・そんな「映画音楽特集」番組で知ったのが『ふたりの誓い』
 (For All We Know)でした。調べると作曲者は、フレッド・
 カーリンという人で、この曲で1970年度アカデミー賞
 の歌曲賞を受賞していました。
 映画の『ふたりの誓い』は、ゆったりテンポの男性ボーカル
 で、しっとりしたムードなのに、ほのぼのとした暖かさを
 感じるさせる不思議な曲と記憶しています。
 カーペンターズは、アルバム「スーパースター」にこの曲
 のカバー・バージョンを入れました。
 
♪愛よ 二人を見て
 お互いまだ良く知らないけど
 人生の時を分かち合い
 言葉を交わし 愛を深めてゆくの

 ‥‥

 あなたを傍らに感じながら
 時が過ぎてゆき
 人生の実りの時
 きっと言える
 あなたに会えて良かったと
 愛が育ち 花が咲いたと

・カーペンターズの『ふたりの誓い』は、映画よりアップ
 テンポです。カレンの若いけれど、深みのある歌声は
 「ふたりの誓い、絆は固く、二人の未来も明るい」と、
 若い恋人達を励ましてくれるという感じです。原詞の
 「Strangers in many ways」(いろいろな面で見知らぬ人)
 ⇒「お互いまだ良く知らない」の表現に「Strangers」を
 使うのを初めて聞いたのは、この曲です。
 
・見知らぬ二人で始まった愛が、人生を分かち合いながら
 「Love may grow for all we know」(二人のすべてを
 知る為に愛が育っていくでしょう)と歌っています。
 「愛を育てる」事と「花を育てる」事は似ている部分も
 あります。毎日、適量の光と水を与える。適量という点
 も大事で、二人で同じ階段を一歩ずつ昇っていくイメージ
 でしょうか。
 「花が咲くか」?「立ち枯れか」?
 未来は、二人の努力と「神のみぞ知る」となっております。
 
 (707-2007/12/01記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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