♯ヒコさん心の一曲−イエスタデイ・ワンス・モア(カーペンターズ)
・『イエスタデイ・ワンス・モア』が収録された「Now & then」
は、日本で一番売れたカーペンターズのアルバムです。
レコード版「Now & then」の帯には、「今、そしてあのころ」
と、日本語訳が載せられています。
「今、そしてあのころ」⇒「あのころよもう一度」を、音で
よみがえらせる事に見事に成功したのが、このアルバムです。
・「Now & then」の6曲目が『イエスタデイ・ワンス・モア』
で、この曲から「あのころよもう一度」が始まります。
DJのMCに乗って、60年代ポップスが連発されるご機嫌
なメドレーの始まりです。「ファン・ファン・ファン」から
「ワン・ファイン・デイ」まで、ポニーテールの女の子と
グリースで決めた男の子が、踊りまくるイメージです。
♪若い頃 いつもラジオを聞いていたわ
「いつ私のお気に入りは 流れるかしら?」
とワクワクしながらね
お目当ての曲がかかったら 最高!
いっしょに最初から最後まで
歌ったものだったわ
‥‥
私の最高の思い出が
あざやかによみがえる
ちょっと涙ぐんでしまうけど
昔と変わらない
あの日よ もう一度
・私達に、アメリカ60年代若者の生活スタイル、音楽を目の前
に見せてくれた映画「アメリカン・グラフィティ」が1974年12月、
映画「グリース」が1978年12月の日本公開です。
「Now & then」の日本発売は、1973年(昭和48年)5月ですから
カーペンターズは、音楽でいち早くこのテイストを味あわせてく
れた事になります。そして、彼ら自身も「アメリカン・ドリーム」
の体現者となりました。
・このテイストは、戦前の日本にはなく、戦後にコピー版として、
ロカビリーブームがありました。
このテイストは、日本人のき真面目な性格にインパクトを与え、
その後の日本人の恋愛観をはじめとする生き方に影響を与えたと
私は思います。
工業高校出身の私の同僚は、映画「グリース」を絶賛して、
「あれが本当の青春だ!」と言っていました。私は、あれは
「アメリカ60年代の青春」と、断りを入れる必要があると思い
ましたが、黙っていました。
(713-2008/01/13記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。