♯ヒコさん心の一曲−ホームにて(中島みゆき)


・中島みゆきの『ホームにて』は、オフ・コースの「秋に気配」
 と同じ位置づけである。(私の勝手な説です。)
 根拠は、発売から現在までファンの根強い支持を持つ事です。
 ナンバーワンヒットには地味だが、ファンにとっては、
 いつ聞いても心慰められるフォーエバーヒットだからです。
 もしかしたら、作者の意図以上のロングヒットかも知れません。

・「♪ふるさとへ 向かう最終に 乗れる人は 急ぎなさいと」
 「♪ふるさと」「♪最終」「♪乗れる人」「♪急ぎなさい」‥
 「♪ふるさと」は、どこでもいいのです。
 「生まれ故郷」でも、「第二のふるさと」でも。 
 心安らげる場所ならば、「心のふるさと」でも。
 飛び乗ってしまえば、あとは「空色の汽車」まかせです。
 「さあ!急いで乗って」と、みゆき姉さんは歌います。

・「♪ネオンライトでは燃やせない ふるさと行きの乗車券」
 本当に燃やせないのは、自分自身です。
 「都会の生活に燃え尽きたりしたらダメだよ。」と、
 兄弟を心配するように、みゆき姉さんは歌います。
 「私、仕事もまともにできないオジャマ虫扱いなの」
 「俺、どうしても都会が好きになれないんだ」
 「私、恥ずかしいけど満員電車に乗れないの」
 「俺、決めたんだ、こんな生活抜け出してやると」
 結構高くついた「ふるさと行きの乗車券」です。
 
・「♪最終」
 ホームに立ち、空色の汽車「最終」を待つ心。
 雑踏のなか、心が浮き立ちます。
 「♪乗れる人」
 今となっては無理な話ですが、子供の頃の心に戻って
 帰りたいのです。あの「ふるさと」へ。
 「♪急ぎなさい」
 「ハイ!わかりました。ありがとう。」

・フォーエバーヒット
 −「名曲はかくありき」と、私は思います。

 (810-2008/5/10記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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