♯ヒコさん心の一曲−髪(中島みゆき)


・「髪は、女の命」
 シャンプー、トリートメント、髪をすき、鏡に映す、
 容姿の自信のない部分を補って余りある、髪の美しさ
 「おかっぱの女の子」「おさげの中学生」「長い髪の乙女」
 「十円ハゲの女学生」「坊主頭の尼」‥アレ?
 失礼しました。

・「♪長い髪が好きだと あなた昔だれかに話したでしょう」
 『髪』の出だしです。切ないですね。
 自分に直接言われた訳でもない「だれか」の話を真に受けて
 髪を伸ばし始める。
 そして、そして、腰までとどく。

・何年かかったのでしょう、腰にとどくまで。
 男はのびる髪を見て、女の思いを垣間見たでしょうか?
 「♪切ってしまいますこの髪を」
 「♪今夜旅立つあなたに似せて 短く」
 歌は、結果を教えてくれます。

・パーフェクト片思い。
 大正時代の恋のような、ディープな奥手です。
 「秘めたる想いこそ純粋である」無垢の想いを愛でる歌人、
 夜毎、長い髪を抱き、涙に暮れる女に想いをはせる事もなく。
 偏った美意識と、ウツツの女の溝は深いです。
 
・「髪は、女の命」
 (昔の)男は「五分刈り、三部刈り、坊主頭もナンノソノ」
 女と価値観が大きく違う部位のひとつ 髪。
 シャンプーやトリートメントのコマーシャルで、
 まるで、夜光貝のような輝きを放つ髪は、芸術品です。
 女は、芸術品を身につけて生きているのです。
 男は羨ましがり、その髪に触れたいと欲望します。
 
 (816-2008/6/21記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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