♯ヒコさん心の一曲−この空を飛べたら(中島みゆき)


・「身体障害者」
 生まれた時から、病気で、事故で、原因はさまざまです。
 私を含め「健常者」は知的理解はできても、その悲しみや
 辛さは、知的理解の域を超えていると思います。
 自分が「身体障害者」となり、たとえばキーボードがうまく
 打てなくなったとしたら‥‥

・現代においてキーボートを、まったく操作しない仕事は、
 少ないと思います。
 電卓から、レジから、コンピュータから、音楽・ゲームまで、
 キーを正確に打てないと、仕事になりません。
 そのキーボードが、うまく打てない‥‥
 コンピュータ屋の私は、ゾッとしてしまいます。

・「身体障害者」:テレビで見たワンシーンです。
 皆が手をつなぎ、体をゆらしています。
 若い男の子と中年のおばさんが仲良く手をつないでいます。
 そして、
 『この空を飛べたら』を、大きな声で歌っています。
 『この空を飛べたら』を、気持ち良く歌っています。
 良い意味で「発散」という言葉が浮かんだシーンでした。

・「♪ああ 人は昔々 鳥だったのかもしれないね」
 「♪こんなにも こんなにも 空が恋しい」
 昔「翼をください」、今『この空を飛べたら』かと思います。
 しかし、自分の作った曲をこんなに気持良く歌ってもらったら、
 アーティスト冥利につきますよネ、みゆき姉さん。

・鳥にとって空は生活空間であり、餌を見つけやすいという
 メリット以外、他の野生動物と同じです。
 人間の不自由さは、空を飛べないだけではありません。
 山あり谷ありの人生で「不自由だ!」と思えば、その時点から
 「不自由な人生」の始まりです。

・「不自由を常と思えば不足なし。」徳川家康の言葉です。
 織田信長の命令で、妻と息子を殺さねばならなかった家康、
 その一事をとっても含蓄のある言葉だと思います。
 また「人の一生は、重き荷を負うて遠き路を行くが如し。
 急ぐべからず。」という言葉もあります。
 年齢を重ねると「急ぐべからず。」の真の意味がわかる
 気がします。

 (817-2008/6/29記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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