♯ヒコさん心の一曲−黄砂に吹かれて(中島みゆき)


・黄砂(こうさ)は、沖縄では身近な存在です。
 首里(しゅり)の丘が、霧にかかった様に見える朝。
 ニュースは、大陸から黄砂の襲来を告げています。
 黄砂と知らなかった頃、私は春がすみと思ってました。

・黄砂とは、中国内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や
 黄土高原の砂や鉱物粒子が、偏西風に乗って日本に飛来し、
 大気中に浮遊あるいは、降下する現象だそうです。
 あの遠いシルクロードの地から飛んで来るのですネ。

・学生の頃NHK特集「シルクロード」に夢中でした。
 壮大な絹の交易ルートは「長安(ちょうあん)からローマまで」。
 命がけの旅、運が良ければ大金持ち、悪ければ砂漠の白骨。
 ロマンを感じました。何に対してか?今は思い出せませんが。

・『黄砂に吹かれて』は、スケールの大きな風景をバックに
 「愛した人を忘れる旅」を歌っています。
 「愛した人」は「蜃気楼」、私の所には留まらない旅人。
 そう!遠い砂漠から来て、去って行くキャラバンの旅人。

・♪「うそつき」「うそつき」「うそつき」こみあげる
 音楽的には、サビを繰り返す前に出てくるブリッジという
 つなぎ部分です。曲中で1回しか使われていません。
 このブリッジが、この曲の完成度を上げています。

・♪「あなたに似てる人」も「あなたよりやさいしい男」も
 「砂の数よりいるのにね」‥‥
 旅人だとわかっていても「あなたでないとダメ」とダダを
 こねる。「あなたへの情念が消えない」辛い砂漠の旅です。

 (828-2008/9/14記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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