♯ヒコさん心の一曲−七月エイサー待ちかんてぃ(リンケンバンド)
・沖縄では、大人から子供まで、沖縄版盆踊り「エイサー」を踊ります。
「エイサー」隊は、隊列を組み、沖縄民謡を伴奏に、地域を練り歩きます。
隊列の先頭は大太鼓で、パーランクー(手持ち太鼓)、手踊り隊と続きます。
昔は、先祖供養のはなむけに地域全世帯の庭先で、踊っていたそうです。
・遠くから聞こえてくる「エイサー」は、沖縄のお盆にかかせない音です。
私の家の前で「エイサー」隊は止まり、2〜3曲踊り、口上を述べます。
それは、向かいのNさんのご祝儀のお礼で、私も見物させてもらいます。
力強い「エイサー」の音は、先祖の魂を元気づける様に鳴り響きます
・沖縄の保育園・小学校の運動会では、よく「エイサー」を踊ります。
今は中学生の息子も、「エイサー」衣装で、カッコよく踊りました。
運動会の「エイサー」伴奏曲は、最近の沖縄の曲も取り入れていて、
『七月エイサー待ちかんてぃ』は、最初の一曲によく使われます。
・『七月エイサー待ちかんてぃ』は「七月エイサーが待ちどうしい」の意味で、
歌詞といい、中位のテンポといい、エイサー手慣らしには絶好な曲です。
「♪ありん、いゃーん、友達揃てぃ、島々里々はい廻らな」は、
「♪あいつも君も友達も揃って、島じゅうを練り歩こう」と歌っています。
・「♪アメリカ戻いん、大和戻いん、皆揃てぃ、七月エイサースリサーサー」
「♪アメリカ帰りも日本帰りも、皆な揃って 七月エイサーを踊ろうよ」
グローバルな沖縄らしい歌詞が、当り前の様に歌われていますが、
どこで生活していようと、沖縄に戻ってきたらエイサー仲間なのです。
・昔、「エイサー」は、地域の青年男女の重要かつ必須の行事演目でした。
また、1回通しだけであれだけのパワーを必要とするのですから、
「エイサーに参加できる年齢は、25歳くらいまで」と、聞いています。
そして「合コン」の場ともなり、「エイサー」が縁の夫婦も多いそうです。
・全島レベルでは「沖縄ふるさとエイサー祭り」「千人エイサー踊り隊」。
地域の公民館レベルでも踊られ、青少年健全育成に一役かっています。
琉球舞踊、沖縄民謡、「エイサー」は、沖縄で現役の民衆芸能であり、
特に「エイサー」は、日本各地で「エイサー」隊が結成・活動しています。
(1006-2009/9/5記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。