♯ヒコさん心の一曲−チョッチョイ子守唄(伊波 智恵子)


♪福木ぬ中うてぃ鳴ちゅるチョッチョイ
 家ぬくしぬあがたはらーんじ 鳴ちくゎらに 
    〜
 いゃーや木ぬ枝暮らし いちゃがすらー 

♪福木の中で鳴いているスズメたち
 家の裏 大きな声で 鳴き続けるよ 
    〜
 お前は木の枝暮らし どうするのかねー 

・普久原 恒勇(ふくはら つねお)は、戦後沖縄音楽の星です。
 すでにスタンダードとなっている「芭蕉布(ばしょうふ)」を、
 初めとして「普久原メロディー」は、焼け野原からの再出発と
 なった沖縄の人々をどんなに力強けたか、計り知れません。

・『チョッチョイ子守唄』の作詞は、「そけい とき」です。
 スズメには「子供が起きるから、少し静かにしておくれ。」
 子供には「立派な大人になり、親孝行しておくれ。」
 スズメを題材に、自分の子供への想いを歌っています。

・歌手の伊波 智恵子は、「フォーシスターズ」の出身です。
 「フォーシスターズ」は、姉妹四人のグループでした。
 女性の声による民謡は、沖縄民謡に新しい息吹を与えました。
 伊波 智恵子は、一番下の妹で、ソロデビューをしました。

・『チョッチョイ子守唄』「ムーチーの頃」‥‥
 伊波 智恵子は、その透き通った声と表現力で「普久原メロディー」
 を、的確に表現できる代表的な歌手として活躍しました。
 そして、チュラカーギー(美人)でした。

・スズメの地味な色や鳴き声は、人目を魅くものではありません。
 沖縄でも、メジロは珍重されますが、スズメはほとんど無視です。
 しかし、スズメは、人目など気にせず、逞しく生き抜いています。
 スズメだから『チョッチョイ子守唄』は、心に響くのだと思います。 

 (1010-2009/7/18記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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