♯ヒコさん心の一曲−ふるさとの雨(沖縄オペラアンサンブル)


♪雨が降る降る ふるさとの
 山のみどりに 田や畑に 
 稔りの雨が 島に降る
 雨が降る降る ふるさとに 

・『ふるさとの雨』の作詞は、あの「芭蕉布」の吉川安一です。
 彼は職業作詞家ではなく、八重山出身の高校教師でした。
 そのせいか、詩が文学的な香り高く仕上がっています。
 その詩に、普久原も素直な唱歌的メロディーをつけました。

・NHKのど自慢でよく歌われたという理由も、わかる気がします。
 子供から大人まで歌えて、聞く人の心に響く曲は多くはありません。
 この歌は、沖縄の地に降る雨を、見事に歌い上げています。
 「♪稔りの雨が 島に降る」は、島人の願いそのものです。

・『ふるさとの雨』を聞くと、雨の首里三個(さんか)を思い出します。
 首里城の裏、継世門跡から鳥堀へ続く裏道を傘をさしながら歩く自分。
 静かです。そぼふる雨音しか聞こえない古城に沿った道です。
 私の「♪雨が降る降る ふるさとに」原風景が、そこにあります。

・「沖縄の雨は、暖かいな〜」と、本土から来た友人は言うのです。
 私は、沖縄の「梅雨(つゆ)の体感温度」を思い出そうとします。
 「少なくとも冷雨(ひさめ)ではないだろう。」と友人。
 私は(歯の根が合わない程、冷たくはないかな〜)と思うのでした。

 (1014-2009/8/8記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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