♯ヒコさん心の一曲−さとうきび畑(森山良子)


・前回の『島唄』の歌詞「ウージ」は、方言で「さとうきび」の事です。
 ですから『さとうきび畑』は、方言では「ウージ畑」となります。
 明石屋さんま、黒木瞳、上戸彩、出演のTVドラマ『さとうきび畑』を
 息子は「♪ざわわ ざわわ ざわわ〜のテレビ」と、呼んでいました。

・那覇市の家から『さとうきび畑』は、まったく見えないので、息子には、
 「♪ざわわ〜」と『さとうきび畑』が、結びつきませんでした。
 中南部に広がる『さとうきび畑』を、風が波打つ姿は、雄大です。
 その中に入ると、強力な緑色の風に、体も染まる気がします。

・『さとうきび畑』の作詞・作曲は、栃木県出身の寺島 尚彦です。
 1967年、寺島は復帰前の沖縄を訪れ、沖縄戦の悲劇を知りました。
 自らも戦争体験者の寺島は、その実像に大きく心ゆさぶられ、
 その強い思いが『さとうきび畑』となり、結実しました。

・『さとうきび畑』の歌詞は、何と! 11番まであります。
 「この広い『さとうきび畑』のどこかで、父は死んだ。」と
 沖縄戦で死んだ父を探し『さとうきび畑』を、さまよう子供の姿。
 聞こえるのは、あの日と同じ「♪ざわわ ざわわ ざわわ〜」

・「♪風に涙はかわいても」
 『さとうきび畑』の緑色の風は、涙を拭き払ってゆきます。
 「♪この悲しみは消えない」
 沖縄には、戦後何年たっても、消えない悲しみがあります。

 (1021-2009/8/22記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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