♯ヒコさん心の一曲−島人ぬ宝(BEGIN)
・2002年、NHK沖縄は「沖縄本土復帰30周年イメージソング」として、
BEGINの『島人ぬ宝』を、連日のようにテレビ・ラジオ放送しました。
テレビ放送の『島人ぬ宝』は、歌詞の内容と関連付けながら、沖縄の人々と
自然を収めた素晴らしい映像と供に、流されました。
・『島人ぬ宝』は、NHK沖縄が沖縄各地から集めたお宝映像満載でしたが、
今の沖縄の映像に混じり、一昔前と変わらない沖縄を見た気がしました。
一昔前の沖縄の「離島苦」は、今はかなり解消されていると思います。
解消は歓迎すべき事ですが、自然への気配りは十分だったでしょうか。
・観光立県のもと開発が進み、変わりゆく故郷の姿に対する喪失感と、
沖縄方言も分からず、自分の位置がつかめない若者の心のもどかしさ。
『島人ぬ宝』は、沖縄に生まれた若者の「生まれ島」に対する複雑な
想いが、素直に歌い込まれていると、私は思います。
・大切なもの:「生まれた時から見上げてきた沖縄の蒼い空」
大切なもの:「テレビ、ラジオでも表現できない沖縄の素晴らしさ」
大切なもの:「内容はわからないけど、子供の頃から聞いている島唄」
若者は、戸惑いながらこの「大切なもの」を『島人ぬ宝』と直感しています。
・「大切なもの」は、各自の沖縄とのスタンスによって、違ってきますが、
たくさんの「大切なもの」を、沖縄はその深い懐に包み込んできました。
『島人ぬ宝』は、昔から受け継がれてきた「大切なもの」を守る為には、
「大切なもの」に気付く「一握りの努力が必要」と歌っていると思います。
(1024-2009/8/29記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。