♯ヒコさん心の一曲−あいこーぐゎーぬ　ちなひき（沖縄本島わらべうた）

♪裏ぬ　山居てぃ　　＜ウラヌ　ヤマウティ＞
　太鼓　打ちゆせぇ　　＜タイク　ウチユセェ＞
　誰がやらんち　出じてぃ　　＜ターガヤランチ　ンジティ＞
　見ちゃりば　　＜ンチャリバ＞
　蟻公ぐゎぬ　綱引ちどう　　＜アイコーグァヌ　チナヒチドー＞
　ちょうちんぐゎーん　振り上ぎてぃ　　＜フリアギィティ＞
　ちぢんぐゎーん　打ちならち　　＜ウチナラチ＞
　ハア　ポン　ポン

♪裏の山で
　太鼓を打ってるのは
　誰かなと　出て見たら
　蟻んこの　綱引きだ
　小さなちょうちん振り上げて
　小さな太鼓も打ちならして
　ハア　ポン　ポン

・裏の山が騒がしいので見に行くと、何と「アリの綱引き」。
　東西にのびる太綱に群がる、ハチマキ姿のアリの引き手。　
　太綱は、毛糸くらいの太さですが、縄をなった本格派です。
　廻りは、ちょうちん、太鼓の大応援が繰り広げられています。

・年に一度の「アリの綱引き」。すごい迫力です。
　綱引きの前には、東西の空手演舞もあったかもしれません。
　もちろん、東西組頭の挨拶と激励の言葉はあったでしょう。
　今年は、東西どちらが勝つのか？どちらも負けられません。

・毎年十月に行われる「那覇の大綱引き」は、参加自由です。
　太綱から出る無数の細綱は、自由に参加して引けるのです。
　引いた細綱は、持ち帰っても良く、その細綱を飾ると、
　「願いがかなう」（例えば、結婚ができる）と言われています。

・独身の頃、共に独身のＭ君と「那覇の大綱引き」に行きました。
　私とＭ君は「希望の細綱」を、力いっぱい引きました。
　勝敗は忘れましたが、細綱は切ってしっかり持って帰りました。
　私は壁に飾り、Ｍ君はなくしたそうです。
　これがＭ君より数年早く、私が結婚できた理由と考えております。

　(905-2008/11/1記)

　＊わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
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　　機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。