♯ヒコさん心の一曲−赤田首里殿内(沖縄本島わらべうた)


♪赤田首里殿内  <アカタスン ドゥンチ>
 黄金灯籠 下ぎてぃ  <クガニドゥールゥー サーゲィーティ>
 うりが明がりば  <ウリガ アカーガリバ> 
 弥勒うんけ  <ミルク ウンケ>
 しーやーぷー しーやーぷー
 魚ぬ目ー 魚ぬ目ー  <イユヌミー>
 耳んめー 耳んめー  <ミミンメー>
 肘んとう 肘んとう  <ヒジントー>

♪赤田屋敷に 黄金灯籠下げて
 灯りをともして 弥勒さまを迎えましょう

・昔、赤田首里殿内は、全沖縄の信仰を統率していた聞得大君
 (きこえおおきみ)の、首里三神殿の一つでした。
 旧七月十六日の盆には、豊穣をもたらす弥勒様をお祝いする
 「弥勒まつり」が、行われていました。
 
・「弥勒まつり」は、弥勒のお面をかぶった人のまわりを
 着飾った子供が、祝福を受けながら行列するお祭りです。
 今は、琉球舞踊なども加わり、更に賑やかです。知人の
 幼稚園の女の子も、着飾り可愛かった事を覚えています。

♪親国ぬ 弥勒  <ウヤァグニヌ ミルク>
 沖縄にいもち  <ウチナァーニ イモチ>
 うかきぶしゃ みそり  <ウカキブシャ ミソリ> 
 弥勒世果報  <ミルクユガフー>

♪親なる国の弥勒が 沖縄にいらして
 お祝い下さい 弥勒世のめでたさを

・「♪しーやーぷー しーやーぷー」からは、ハヤシです。
 保育園・幼稚園では、ここに振り付けを入れて楽しみます。
 「魚ぬ目ー」は、手の平の真ん中をグリグリと押したり、
 「耳んめー」で耳、「肘んとう」で肘に手をやります。

・沖縄戦で軍司令部があった首里は、徹底的に破壊されました。
 首里のお城も、家々もほとんどが焼きつくされました。
 赤田首里殿内(首里三神殿)の、神技道具も失われ、
 その時「弥勒のお面」も、焼失したとのことです。

 (912-2008/12/20記)

 *わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

BACK  INDEX  NEXT