♯ヒコさん心の一曲−べーべぬ草モーモーぬ草(沖縄本島わらべうた)


♪いったー あんまー まーかいが
 べーべーぬ草刈いが  <クサカイガ>
 べーべーぬまさ草や  <マサグサヤ>
 畑ぬ若ミンナー  <ハールーヌ ワカミンナー>

♪あなたのお母さんどこへ?
 山羊の草刈りにさ 
 山羊の好きな草は
 畑のミンナ草だよ

・「誰れさんは どこ行った?わらべうた」の沖縄版です。
 子守りのお姉さんがたずねて、子供が答える形の歌です。
 「お母さんは、山羊の草刈り」「お父さんは、牛の草刈り」
 とても牧歌的な詞に、やさしいメロディーがついています。

・昔は、家族総出で働いていたので、小さい子供の面倒は、
 家の女の子か、近くの女の子の仕事となっていました。
 学校に子供を背負ってくる 女の子もいました。
 背中の「お母さんはどこ?」の問いに、歌で答えます。

♪いったー ちゃーちゃー まーかいが
 モーモーぬ草刈いが  <クサカイガ>
 モーモーぬまさ草や  <マサグサヤ>
 畑ぬ若カンダー  <ハールーヌ ワカカンダー>
 (あん小 そーてぃ コッコイ)  <アングヮ>

♪あなたのお父さんどこへ?
 牛の草刈りにさ 
 牛の好きな草は
 芋の葉っぱだよ
 (姉さんと額、ごっつんこ)

・山羊は「栄養会」「激励会」「棟上げ式」等のご馳走です。
 地区運動会や激励会に、山羊を一匹つぶし、栄養豊富な
 「山羊汁」「山羊のさしみ」を食べ、体力作りをするのです。
 昔「山羊の足持ち係だから、河原へ早く来い!」と言われました。

・『べーべぬ草』は「日本では滅多にない三拍子のわらべうた」と
 言われます。昔の日本の歌に三拍子が、ほとんどないからです。
 海を隔てた韓国には「アリラン」を始め、三拍子の歌はたくさん
 あります。遊牧民族と農耕民族の違いという説もあり不思議です。

 (914-2009/1/2記)

 *わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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