♯ヒコさん心の一曲−ふーゆべま(竹富島わらべうた)


♪ふーゆべま
 なかゆーべま 
 たかてぃ まーれま
 かんざせま
 がさめま あんまー 
 かいおり ジョロ ジョロ ジョロ
 ハイ ジョロ ジョロ ジョロ 

♪親指
 人差し指
 高い中指
 かんざしをさす薬指 
 蟹のような母さんの小指
 井戸におりて
 ジョロジョロジョロとお洗濯 

・人間の手、そして五本の指は、すべて形状・用途が違います。
 一本でも欠けると、たちまち仕事や日常生活に不便をきたします。
 親や子守は、それぞれの指に触りながら『ふーゆべま』を歌い、
 子供は、『ふーゆべま』で、名称と違いを覚えてゆきました。

・「♪かんざしをさす薬指」は、全国共通ですね。
 沖縄のかんざしは、「ジーファー」といい、さじをとても長く
 したような形で、反対側は、クギの先のようになっています。
 これは、いざという時の護身道具も兼ねていたと聞いています。

・「蟹の足にような小指」は、竹富島特有の表現かもしれません。
 確かに小指を動かすと、蟹の足が連想されますね。
 「かいおり」の「かい」が「井戸」、「おり」は「降りる」です。
 手洗い洗濯は「ジョロジョロ」を何十回も繰り返す重労働でした。

・「わらべうたと情操教育」(ちょっと硬い表現ですが)
 わらべうたの歌い聞かせや、わらべうたでの集団遊び。
 歌いながら、楽しく、物の名前や必要なルールを覚える。
 子供の心にすんなり入り、定着度も高い情操教育だと思います。

 (926-2009/3/28記)

 *わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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