♯ヒコさん心の一曲−山ぬ雨(久米島わらべうた)


♪やまぬ 雨よ
 きしば ホロ ホロ 

♪山に降る雨は
 木柴を濡らして
 ホロホロと聞こえるよ

・朝からの静かな雨。裏の山にも降ります。「♪ホロ ホロ」。
 雨戸を開けて、耳をすます子供。「♪ホロ ホロ」。
 生まれて初めて聞く音のように、神妙に耳をすまします。
 やはり、裏の山の木柴を濡らす雨の音です。「♪ホロ ホロ」。

・『山ぬ雨』は、どんな場面で生まれた歌なのでしょうか?
 いろいろな雨と子供のイメージが、ふくらみます。
 しかし「静かな雨が、山を濡らす音」を「♪ホロ ホロ」と
 表現するのは、子供ながら絶妙な音表現だと思います。

・スコールは、子供たちには気の利く友達です。
 ムッとした暑さに体の動きがスローモーになった頃、来ます。
 雨の粒は、体に痛いくらいですが、ほてった体をクールダウン。
 体のほてりがとれた頃、スコールはバイバイしてゆきます。

・港にすわり、台風の返し風の中、船影を海に探していました。
 台風で、島にはもう二日も、船が来ていません。
 後ろをには小高い山、海と山を交互に見てもう二時間です。
 その時、山は「♪ホロ ホロ」と鳴っていたかもしれません。

 (929-2009/4/18記)

 *わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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