♯ヒコさん心の一曲−あまからちゅーるちゅらじゅりぐゎー(沖縄本島わらべうた)
♪あまから ちゅーる ちゅら じゅりぐゎー
しんだん木から けー落てぃてぃ <シンダンギーカラ ケーウティティ>
養生 ふぃーじょう するいぇまー
こーぐ ちん曲がてぃ
♪向こうから歩いてくる べっぴんのお女郎さん
せんだん木から 落っこちて
養生をけんめいにしている間に
腰が ひん曲ったとさ
・「あまから ちゅらかーぎーぬ ちゅーんど」(向こうから 美人が来るぞ!)
子供も、ちゅらかーぎー(美人)には、敏感です。
「ベー!じゅりぐゎーやし」(ふん!女郎さんじゃないか)
美人は美人でも、お女郎さんの美人です。
・こんな時の子供の対応は、残酷です。
『あまから ちゅーる ちゅらじゅりぐゎー』の大合唱です。
女郎さんも「やなわらばー!」(悪ガキめ!)と、やり返します。
(私だって、なりたくて女郎さんになったわけではない!)と
・昔、貧しい家では「子供を売る」という行為が、行われていました。
女の子は、遊郭に女郎売りされ、男の子は、漁師の家などに売られました。
女流歌人として名を残した吉屋(よしや)チルーも、その一人です。
貧しさとはいえ、売る親も子も、心の張り裂ける思いだったでしょう。
・そんな親と子が、人目会える日が「女郎馬(じゅりうま)祭り」でした。
小さな馬の頭をかたどった板を胸に、お女郎さんが練り歩く祭りです。
歌のハヤシでお女郎さんは、タズナを持ちながらグルっと回ってみせます。
親は遊郭の街角に立ち、娘の成長を涙しながら見守った事でしょう。
(931-2009/5/2記)
*わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。