♯ヒコさん心の一曲−いっちくたっちく(沖縄本島わらべうた)
♪いっちくたっちく
十二がふいがー
ちくむくチンボラぐゎ
御殿ぬ 後んじ <ウドゥンヌ クシンジ>
ふーるがやーい
♪一つ 二つ
十二もとげを巻いた
変なチンボラが
屋敷の後ろで
うんちしてるぞ
・「チンボラ」は、沖縄のどこにでもいる巻貝ですが、
12も巻いた「チンボラ」は、いません。
もしいたら、「西表山猫」「ヤンバルクイナー」並の新発見です。
子供の想像力は、自然の神秘を軽々と、大幅に通り越しますね。
・「ふーる」は、昔沖縄の便所 兼 豚小屋です。
人間の排出物は、斜めの坂を落ちて、豚の目の前に落ちる仕組みです。
排出口、斜めの坂、豚の居住区のワンセットで「ふーる」と呼びます。
排出口にしゃがむと、豚が「早く出せー!(豚語)」と言ったそうです。
・『いっちくたっちく』の遊び方は、「ずいずいずっころばし型」です。
丸めた手をみんなが揃え、一人が歌いながらその手に指をさしていき、
「♪ふーるがやーい」で当たった子供が、鬼となります。
「お前がふーるでお尻を出して、うんちしてる奴だ!」の宣言です。
・前々回の『いさとぅー』もそうですが、子供はうんちが大好きです。
「♪みっちゃん道々うんこ、たーれてー(中略)‥‥食べちゃった」。
私も歌唱した覚えがありますが、名前が「み」で始まっているばかりに‥
「全国のみっちゃんゴメンナサイ」と、謝罪の気持でいっぱいです。
(936-2009/5/30記)
*わらべうた、子守唄の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。