♯ヒコさん心の一曲−祝節(いわいぶし)(沖縄民謡)


♪御祝事続くよ(サーサー) <ウユエ グトゥチジくよ> 
 御世ぬ嬉しさやよ <ミユぬ ウリしさやよ>
 (サーサーユワイヌ サースリユバナウレ)

○お祝い事が続くよ(サーサー) 
 この世の嬉しさよ
 (サーサーユワイヌ サースリユバナウレ)

♪寄ゆる年迄んよ(サーサー) <ユゆる トゥシマディんよ> 
 若くなゆなゆさよ <ワカくなゆなゆさよ>
 (サーサーユワイヌ サースリユバナウレ)

○歳はとってゆくけれど(サーサー) 
 (気持は)若くなってゆくよ
 (サーサーユワイヌ サースリユバナウレ)

・次に、私がサンシン教室で習った曲は、『祝節』でした。
 沖縄の祝いの席(結婚式等)の幕開けは、琉舞「かぎやでぃ風(ふう)」です。
 これは、琉球王府時代からの習いであり、それを民衆が受け継いだ形です。
 サンシン演奏会等での幕開けは、この『祝節』の場合が多いです。

・「♪お祝い事が、重なる様に続く、この世の嬉しさよ。」、
 「♪年毎に年齢を重ねるけれど、気持はどんどん若くなってゆくよ。」
 その後、「♪金と銀でできた若松」、「♪祖父を前に息子の伴奏で孫が踊る」、
 「♪世に貢献し、親も喜ばし、家名が轟く」等、めでたいづくしの歌です。
 
・『祝節』のめでたいづくしの内容は、「順調な人生の喜び」です。
 「♪祖父を前に息子の伴奏で孫が踊る」は、何と至福な光景でしょう。
 三世代の親族が、一同に介して、音楽を通して繁栄を噛みしめる。
 核家族化した現代において、頭で考える程、簡単ではない事です。

・「工工四(くんくんしー)」を見ながら、『祝節』を歌っていると、
 先生が『祝節』の早弾きを合わせます。二つは、ピッタリ噛み合います。
 「カチャーシー」が代表の早弾きは、16分音符の連続の様に聞こえます。
 初心者は普通で、上級者は早弾きで、これがまた面白いコラボなのです。

 (1102-2009/9/26記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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