♯ヒコさん心の一曲−めでたい節(めでたいぶし)(沖縄民謡)


♪かりゆしぬ遊び うちはてぃからや
 <かりゆしぬアシび うちはてぃからや> 
 夜ぬ明けてぃ太陽ぬ あがるまでぃん
 <ユぬアけてぃティダぬ あがるまでぃん>
(メデタイ メデターイ スリスリ メデタイ メデタイメデタイ)

○喜びの舞いだ (夜どうし)とことん踊ろう 
 夜が明けて 太陽があがるまで
(メデタイ メデターイ スリスリ メデタイ メデタイメデタイ)

♪御万人や揃てぃ 踊いはに遊でぃ
 <ウマンチュやスルてぃ ウドいはにアシでぃ> 
 獅子やまりちりて 踊い遊ぶ
 <シシやまりちりて ウドいアシぶ>
(メデタイ メデターイ スリスリ メデタイ メデタイメデタイ)

○総勢皆で 踊って遊べば 
 獅子さえも 躍り出て 踊って遊ぶよ 
(メデタイ メデターイ スリスリ メデタイ メデタイメデタイ)

・次に、私がサンシン教室で習った曲は、『めでたい節』でした。
 「祝節」に続き、「めでたい歌」の連続ですが、これは、実用の為です。
 沖縄の祝いの席やちょっとした集まりで、一曲でも弾けると重宝します。
 その時に「祝節」や『めでたい節』は、場を盛り上げるのにピッタリです。

・「♪かりゆしぬ遊び うちはてぃからや 夜ぬ明けてぃ太陽ぬ あがるまでぃん」
 は、琉歌(八−八−八−六)で、沖縄民謡でよく使われる定番歌詞です。
 日本のヒット曲では、もんた&ブラザースの「ダンシング・オールナイト」が
 ありますが、沖縄版は「無礼講」「底抜けに明るい」が、特徴です。

・「♪踊てぃ遊しば」という歌詞は、「いちゃりば兄弟」、リンケンバンド等
 よく使われる慣用句で、文字通り「踊って、遊び明かそう!」の意味です。
 洋物では、オードリー・ヘップバーンの映画「マイ・フェア・レディ」の
 挿入曲「踊り明かそう」(I could have dance all night) 調でしょうか。
 
・「♪かりゆしぬ遊び うちはてぃからや 〜」の、返しの琉歌は、 
 「♪夜ぬ明けてぃ太陽や あがらわんゆたさ 巳午時迄でぃ 御祝さびら」で、
 ♪太陽が上がっても、巳午時(10時〜正午)迄、お祝い続けよう!」です。
 「お祝い」第一主義!徹底しています。もちろん歌詞の上の事ですが。
 
・「♪お祝い事が、重なる様に続く、この世の嬉しさよ。」(祝節の歌詞)
 「仕事は、しなくていいの?」と、現代人は考えてしまいますが、
 昔の中国や日本では「お祝い事は三日三晩続ける!」ルールがありました。
 中国では、満腹になると一度吐いてから、御馳走を食べた続けたそうです。
 
 (1103-2009/10/3記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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