♯ヒコさん心の一曲−安波節(あはぶし)(沖縄本島民謡)
・私は、去年の6月から民謡研究所で三線(サンシン)を
習っております。まだ1年にも満たないのですが、6月
末のコンクールで「新人賞」を受験します。課題曲は、
『安波節』と「恋の花節」ですが、私は『安波節』で
受験します。『安波節』の安波は、沖縄本島北部の地名
です。「ハリ」は、ハヤシです。歌詞の大意は‥‥
・(歌)安波のまはんたや ハリ肝(チム)すがれ所
・(大意)安波の清水山(そうじやま)は、ハリ
心がすがすがしくなる気持ちの良い所です
・(歌)宇久(ウク)の松下や ハリねなし所
・(大意)清水山の大きな松の下は、ハリ
若い男女が愛し合うのに格好の場所です
・三線は、東京出向時代にも、川崎沖縄県人会で習って
いましたが、仕事が忙しくあまり通えませんでした。
また、習い始めて1年するかしないうちに、沖縄本社
勤務となったので、「新人賞」の受験タイミングをのが
してしまいました。今回、いい先生に出会い、再開しま
したが、歳が歳なので、早めの受験を決意しました。
・「新人賞」は、「歌も三線も正確である事が大事だ!」
と聞いています。普段の練習は、座って歌いますが、
コンクールでは、審査委員の前で立って歌います。
普通、立つ場合に三線には、ストラップ(肩ひも)などは
つけず、腰の上あたりで支えながら歌います。これが結構
難しいです。ですから、家では立って練習をしています。
・普段の月・金の練習日に加え、水曜日が受験者の個人レッ
スンの日です。舞台で立って歌い、先生の指導を受けます。
私の場合、聞きなれていた民謡歌手の『安波節』のクセが
あり、直すように注意を受けました。代わる代わる受験者
が、舞台に立ち歌い、注意を受けますが、先生の指摘は、
的確であり、とても勉強になります。
・受験者の服装は、和服です。私は子供の頃のユカタ以外に
和服を着た経験がありません。和服、帯、足袋、ゾウリ、
下着 等合わせて2万2千円を注文してきました。色は、
青です。私が通う民謡研究所のユニフォームの色です。
和服の着方もわからないので、月・金いっしょに習って
いる人に聞かないといけません。
・私が家の練習で使っている三線は、仲吉オバーのお下がり
で、あまり高くない三線だと思います。しかし、本物の
琉球黒檀(こくたん)を使った上等品は、30万円以上
します。30万円の三線を弾いたことがありますが、
さわるだけで響くという感じの「よく通る音色」でした。
(欲しいな〜)
・『安波節』は、安波で生まれた民謡ですが、その歌の素晴
らしさから、沖縄全域だけでなく本土でも歌われるように
なりました。安波出身の人が集まる会では、必ず最初に全員
で歌うそうです。私ももう50回は歌っていると思いますが、
いい曲は、歌たえば歌うほど、味が出てきます。
・最後に先生がおっしゃる「舞台であがらないコツ」は、
「自分で納得がゆくまで歌い込む事だ!」と教えられました。
今日もこれから立ち姿勢で『安波節』の練習開始です。
(1107-2006/04/09記)
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。