♯ヒコさん心の一曲−砂持節(伊江島民謡)
♪沖縄音楽の特徴として
1)琉球音階(ドミファソシ)
2)オフ・ビートのリズム(「ハッ!ハッ!ハッ!」等の合いの手等)
3)歌詞の独自性(沖縄方言)
4)琉歌形式の独自性(八・八・八・六)
等を、上げる事ができるかと思います。
♭それでは、沖縄の民謡は、すべて琉球音階かと言うと、そうではありません。他の音階で
できている民謡も多く、琉球音階と他の音階と分けた場合に、琉球音階は、50%にも満た
ないのではないかと、私は考えています。正確な数が把握できない理由として、沖縄民謡は、
今も民衆の中に生きていおり、どんどん新曲が生まれておりその総数を把握する事さえ困難
だからです。
♯
「てぃんさぐの花」は、琉球音階ですが、「安里屋ユンタ」は、四七抜き音階。沖縄の民謡の
音階は、まさにチャンプルー状態ではないでしょうか。しかし、沖縄と東南アジアの一部にしか
存在しないと言われる琉球音階は、聞くだけで「沖縄〜」と感じさせる音階です。
♭オフ・ビートのリズムというとカチャーシーの様な早いテンポの民謡に「ハッ!ハッ!ハッ!」
という合いの手が有名です。オフ・ビート−拍子の裏を感じ取り表現する、これは海洋民族のノリ
であり、農耕民族にはない感覚の様に思います。
♯「沖縄方言は、日本語と同じ起源であるが、鎌倉時代頃に枝分かれした」という説があります。
ですから沖縄方言には、古典の教科書に出てくる様な古語がまだ生きていたりします。また、
標準語になおしにくい言葉や、なおしてしまうとニュアンスが変わってしまう言葉等もあります。
♭私は、何故琉歌形式が八・八・八・六なのかの理由を知りません。短歌、和歌、俳句等の
語数については、その由来は、わかっているのでしょうか?それとも日本人や沖縄の人にとっ
て耳あたりの良い響きのする語数だからでしょうか?理由を知りたいものです。
♯「砂持節」は、伊江島の民謡です。私が、伊江島に行った際に泊まった民宿のおばさんに
「砂持節」の話をすると、今日は、三線の練習日という事と「砂持節」も練習するとの事でしの
で連れていってもらう事にしました。「ゼイサ、ゼイサ、ゼイサー」のイントロと渋い歌声のおじい
さん一人、おばさん三人の「砂持節」は、素朴な味わいがありとても心惹かれるものでした。
歌詞−「あらの浜の砂は、持ち出しを禁じられている。お願いですから西泊の役人様持ち出させ
てください」‥‥
♭沖縄本島の民謡は、「砂持節」以外にも「谷茶前(たんちゃめー)」、「上り口説(ぬぶいくどぅ
ち)」、「唐船ドーイ(とうしんどーい)」等たくさんの名曲があります。沖縄や本土の沖縄ショップや
大手レコード会社からも出ていますので、一度聞いてみたらいかがでしょうか。
(1128-2002/4/13記)
*民謡の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
*著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。