♯ヒコさん心の一曲−前田節(めんたぶし)(沖縄民謡)


♪くまぬ殿内ぬ はんしめーや <くまトゥンチぬ はんしめーや>
 御肝ぬ 豊かさ    <ウチムぬ ユタかさ>
 かみてぃ みぐやびら <かみてぃみぐやびら>
 サフエン サフエン   
 サーサフエン     
 ピラルラー ラーラルラー
 二合どや 二合    <ニンゴどや ニンゴ>
 一升二合 酒二合   <イッスニンゴ サキニンゴ>

◎ここ屋敷の おばあは
 ここが 豊かだ   
 かみ手をして まわりましょう 
 サフエン サフエン   
 サーサフエン     
 ピラルラー ラーラルラー
 二合よ 二合   
 一升二合 酒二合  

・沖縄の盆踊りエイサーも、本土の盆踊りと同じ「先祖供養」の目的で生まれました。
 今でもお盆には、村の青年団エイサーは、村の各家をまわり先祖供養のエイサーを踊ります。
 エイサーの青色等のはっぴは、お坊さんの袈裟が踊りやすい形に簡略化されたものです。
 旧い形を残した平敷屋エイサーは、黒い袈裟風の衣装で、男子のみの質素な踊りが特徴です。

・太鼓を打つのもいっしょですが、個々に太鼓を持つ形態はエイサーの大きな特徴です。
 そして、あの踊り。平敷屋エイサー型ではおとなしい過ぎると振付けたのでしょうか?
 隊列を組み、太鼓を打っては、左右に飛び、次は一回転と、踊りは一つの芸術となりました。
 バラエティーに富む沖縄のエイサーをまとめて見たければ「全島エイサー大会」がお勧めです。

♪一合 うたびみせら <イチゴ うたびみせら>
 二合 うたびみせら <ニンゴ うたびみせら>
 * 以下ハヤシ

◎一合 いただくなら
 二合 いただくなら

♪一合や 片に重さぬ  <イチゴや カタにウムさぬ>
 二合 うたびみそうり <ニンゴ うたびみそうり>
 * 以下ハヤシ

◎一合では 片方が重い
 二合 ください

・「このお屋敷のおばあさんは、お心も清らかな素晴らしい人柄でして」と‥‥
 普段は「オバー」と気軽に呼んでいるのに、最上段、歯の浮く様に持ち上げる理由は?
 まず、ご祝儀をいただく為、そしてちょっとでも多くいただく為のホメちぎり作戦で、
 相手を「お金ならもう一枚、お酒ならもう一合」追加したい気持ちにさせたら大成功です。 

・村のエイサー隊は、夏の気配が感じられる頃から、公民館などを使い練習を開始します。
 先輩の厳しい練習のもと、村の青年団の男女は、体に踊りが染みつくまで鍛えられます。
 本番のお盆の夜、公民館で一踊りした後、村の各家をまわり、前述の口上となります。
 首尾良くご祝儀をいただいた後は、家の玄関先や庭で一踊りして、次の家へと向かいます。
 
 (1138-2010/4/10記)

 *民謡の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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