♯ヒコさん心の一曲−テンヨー節(沖縄民謡)


♪待ちかにてぃをたる <マちかにてぃをたる>
 七月んけーなてぃ  <シチガチんけーなてぃ>
 テンヨー テンヨー シトゥリトゥテン     
 ハーリガーぬ ユーウイヤナー

◎待ちかねていた
 七月盆入りになったよ
 テンヨー テンヨー シトゥリトゥテン
 ハーリガーぬ ユーウイヤナー

・『テンヨー節』は、曲名と同じハヤシが特徴の覚えやすい民謡です。
 ハヤシの部分は、サンシン伴奏隊に合わせて、エイサーの踊り手も歌います。
 テンポ遅めのこの曲は、エイサー隊クールダウン用という所でしょうか?
 エイサーメドレ5曲〜8曲では、真ん中あたりでよく踊られます。

・大きく分けてエイサーの隊列は、太鼓隊と手踊り隊の二つに分かれます。
 先頭は、大太鼓隊、次が手持ち太鼓隊、最後に女性や男性の手踊り隊が続きます。
 赤ふんどしで椰子カツラのお調子者は「チョンダラー(京太郎)」と呼ばれます。
 ピエロ役の「チョンダラー」ですが、水(酒)補給等でエイサーの長丁場を支えています。

♪エイサー小や習てぃ  <エイサーグァやナラてぃ>
 まに向かてぃ行ちゅが <まにムかてぃイちゅが>

◎エイサーを習って
 どこに向かって行くのか

♪足ぬ向くままに    <アシぬムくままに>
 向かてぃ我ね行ちゅん <ムかてぃワンねイちゅん>

◎足の向くままに
 向かって私は行きます

・手持ち太鼓は、方言でパーランクー、大太鼓は、シメデークなどと呼びます。
 パーランクーは、飛び跳ねても取れない様にヒモで手首に結びつけて叩きます。
 読谷村の高志保エイサーを見にいった時に、エイサー体験タイムがあり、私も、
 パーランクーに挑戦しましたが、打つタイミング合わせだけでも難しかったです。

・「♪エイサー小や習てぃ まに向かてぃ行ちゅが」エイサーを踊りながら歌います。
 「♪足ぬ向くままに 向かてぃ我ね行ちゅん」エイサーで飛び散る汗の中、答えます。
 先祖供養のエイサーは、昔から村の重要な行事であり、青年団必須事業でした。
 先輩に厳しく鍛えられながら、若者はふるさとへの思いを体で覚えてゆきます。
 
 (1139-2010/4/17記)

 *民謡の歌詞は、地域で若干違う場合もあります。
 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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