♯ヒコさん心の一曲−砂辺の浜(シナビぬハマ)(喜屋武 繁雄)


♪砂辺 浜下りて <シナビ ハマウりて>
 語らな今宵   <カタらなクユイ>
 愛の浜風に   <アイのハマカジに>
 シューラヨー  
 ぬりて又遊ば  <ぬりてマタアシば>

◎砂辺の 浜へ下りて
 語りましょう 今宵は
 愛の浜風に
 シューラヨー
 ぬれてながら 遊びましょう

・私の通っていたサンシン教室では「五曲演奏」というメドレー演奏がありました。
 五曲とは、「祝い節」「目出度い節」「鶴亀節」「固め節」「繁昌節」をさします。
 工工四(クンクンシー)は、「五曲演奏の時の前奏後奏」を使います。
 これで「前奏は二回」「後奏は一回」等がわかり、みんなの出だしが合うのです。

・サンシンの発表会や、先生の記念演奏会では、教室の生徒全員の出番があります。
 その出番とは、開演1曲目の「かぎやで風」や「祝い節」の全体演奏の事です。
 初心者も、上手な人も、先生も、舞台からあふれんばかりにすわり、声を合わせます。
 緞帳が開くと、その壮観さに「ワッ!」という驚きの声が、舞台まで聞こえてきます。

♪銀色ながち   <ナンジャイルながち>
 月ん照りまさて <チチんテりまさて>
 波に浮く小船  <ナミにウくクブニ>
 シューラヨー  
 まさて又美らさ <まさてマタチュらさ>

◎銀色に光る
 月が煌々と照っています
 波に浮く小船さえ
 シューラヨー
 とても美しく見えます

・喜屋武 繁雄作詞・作曲、「砂辺民謡クラブ」演奏の『砂辺の浜』は、素敵な曲です。
 「毛遊び」とは、夜、結婚前の若い男女が「遊び庭」などに集まり、歌い踊る事ですが、
 海辺の村では、浜辺が「毛遊び」の場所であり、岩陰は恋人の語らいの場所でした。
 夜の浜辺で愛を語る二人のトキメキが、『砂辺の浜』から生き生きと伝わってきます。

・サンシンの高音域を使う点も『砂辺の浜』を素敵に楽しくさせるポイントの一つです。
 普段はあまり弾かない「八」の音を左手のスライドで弾くと、腕が上達した気分になります。
 「♪語らな今宵」には、「八」の音が出てくるので左手スライドで、声は一段高く歌います。
 四番まである『砂辺の浜』を歌いきると、心がスキッとするのは私だけではないと思います。
 
 (1146-2010/5/22記)

 *著作権の関係で音や歌詞等は載せる事はできません。
  機会があれば原曲を聞く事をお勧めします。

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